2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23792492
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
武藤 昭紀 松本歯科大学, 歯学部, 助教 (50549433)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 歯周病 / 動脈硬化症 / 石灰化 / ペリオドンタルメディスン |
Research Abstract |
血管の石灰化は血管の抵抗性の増加により、様々な疾患の要因となる。近年、骨代謝に重要なRANK-RANKLシグナルが血管の石灰化に重要である。またぺリオドンタルメディスンの考えから、歯周病と動脈硬化症の関係が注目を浴びている。そこで本研究では歯周病を介した血管の石灰化の作用機序を解明することを目的として実験を開始した。平成23年度に計画した歯周病誘導性血管石灰化モデルの作製は、口腔より細菌感染を行う計画であったが、実験結果のばらつきが生じたため、歯周病原細菌により産生亢進が著明なIL-6を口腔内より投与する実験系に変更し、現在飼育中であり、実験週齡になりしだい随時、組織学的解析、血清中のマーカーの測定および血管の石灰化度の評価を行なっているところである。歯周病誘導性血管石灰化モデルの変更に伴い、本年度中の研究目標であるモデルマウスの作製および解析までは至らなかった。しかしながら、IL-6投与による歯周病誘導性血管石灰化モデルマウスを確立し、順次解析を行なっている。さらに、平成23年度、実験計画の変更に伴い、平成24年度に行う予定であったヒト大動脈血管平滑筋細胞(HUVEC)における歯周病菌の石灰化への影響を解析するため、HUVECの培養を開始した。現在、培養系の確立が終了した。以上により予定されている実験の遂行に支障はないと考える。今後、本研究をすすめることにより、歯周病による動脈硬化症、特に血管の石灰化における機序、影響程度が解明されるとともに、血管の石灰化に対する歯周病の直接的な因果関係が明らかにできると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
歯周病誘導性血管石灰化モデルの作成方法の変更に伴い、当初の計画より遅れている
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Strategy for Future Research Activity |
歯周病原細菌により産生亢進が著明なIL-6を口腔内より投与する実験系に変更し、現在飼育中であり、実験週齡になりしだい随時、組織学的解析、血清中のマーカーの測定および血管の石灰化度の評価を行なっているところである。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
歯周病誘導性血管石灰化モデルの作製のためのIL-6の購入、in vitro実験に用いる培養液及び添加薬(hSAA)の購入に当てる
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[Journal Article] Lineage-committed osteoclast precursors circulate in blood and settle down into bone.2011
Author(s)
Muto A, Mizoguchi T, Udagawa N, Ito S, Kawahawa I, Abiko A, Harada S, Kobayashi Y, Nakamichi Y, Penninger JM, Noguchi T, Takahashi N.
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Journal Title
J Bone Miner Res
Volume: 26
Pages: 2978-2990
Peer Reviewed
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