2012 Fiscal Year Research-status Report
インシデント防止のための診療ガイドラインの活用方法の探索:転倒防止に焦点をあてて
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23792539
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
福田 里砂 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40534938)
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Keywords | 転倒予防 / 診療ガイドライン / インシデント予防 |
Research Abstract |
本研究では、インシデントの中でも圧倒的に報告件数の多い「転倒」に焦点を当てて、看護師が実際に行っている転倒予防策と診療ガイドラインの推奨内容とのギャップを明確にし、それに基づいた転倒予防策を検討、実施し、対策の効果を評価することを目的とする。 平成24年度は、平成23年度に行った診療ガイドラインの収集と内容の整理をもとに、質問紙を作成した。質問紙は、転倒のリスクアセスメント、リスク因子に基づく介入、多職種チームによる介入、転倒後のアセスメントの4つに関連する質問項目で構成した。質問項目は、診療ガイドラインにおいて推奨されている内容をもとに作成し、適宜、臨床の看護師にヒアリングを行い、修正した。 具体的な質問項目は、転倒のリスクアセスメントに関しては、各リスク因子のアセスメントの実施状況やアセスメントのタイミング、リスク因子に基づく介入については、対象者が有するリスク因子に基づいた転倒予防計画の立案や実施の状況、多職種チームによる介入では、リスクアセスメントや計画立案・実施における他職種との連携状況、転倒後のアセスメントについては、転倒後の身体状況や転倒の要因についてのアセスメントの状況に関する項目である。 その他、平成24年度の成果として、平成23年度に診療ガイドラインの内容を整理した結果を、「転倒防止に関する文献レビュー」として、国際学会にて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者が予定していたエフォートを達成できなかったことが、主たる原因である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度に作成した質問紙を用い、質問紙調査を実施する。質問紙調査終了後、記述集計を行い、診療ガイドラインの推奨内容と比較し、エビデンス・診療ギャップを明確にする。このとき、医療安全に熟知した研究者と協議を行う。そして、明確になったエビデンス・診療ギャップをもとに、転倒予防策を検討する。転倒予防策の検討では、臨床の看護師の協力を得て、日常の業務の中で実現可能な方法を検討していく。 平成24年度は、研究代表者が予定していたエフォートを達成できなかったため、作業が大きく遅れたが、今年度は質問紙の郵送や、回収後のデータ入力など研究協力者に依頼できる内容が多いため、研究協力者などの協力を十分に得て、研究を進めていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
質問紙調査のための予算として、封筒や用紙などの文具類(25万円)、印刷費(10万円)、郵送料(80万円)、質問紙の配布・回収・データ入力協力者謝金(30万円)、病院要覧(3万円)、データ管理用品(ファイル、ポータブルハードディスク)(3万円)を計上した。また、転倒予防策の検討のための会議等交通費(10万円)、会議の準備のための通信費や印刷費(3万円)を予定している。さらに、学会での当該年度の調査結果の報告を予定しており、その参加費および旅費(20万円)を計上した。
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