2013 Fiscal Year Research-status Report
インシデント防止のための診療ガイドラインの活用方法の探索:転倒防止に焦点をあてて
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23792539
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
福田 里砂 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40534938)
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Keywords | 転倒予防 / 診療ガイドライン / インシデント予防 |
Research Abstract |
本研究は、インシデントの中でも圧倒的に報告件数の多い「転倒」に焦点を当てて、看護師が実際に行っている転倒予防策と診療ガイドラインの推奨内容とのギャップを明確にし、それに基づいた転倒予防策を検討、実施し、対策の効果を評価することを目的としていた。しかし、実際に現場で行われている転倒予防策を評価する指標が不十分であるため、エビデンス・診療ギャップの調査の前段階として、臨床的根拠(診療ガイドライン)と専門家の総意形成に基づき、急性期病院における転倒予防策の適切性を評価する指標、Quality Indicatorを開発することにした。そこで本年度は、(1) Quality Indicatorの選定の準備:平成23年度に行った診療ガイドラインの収集結果より、国内には転倒防止に関する診療ガイドラインが見当たらないため、国内で作成された転倒防止に関するマニュアルを収集、(2) 診療ガイドラインの収集:平成23年度以降に新たに発表されたものを確認、(3) 倫理委員会への申請書類作成を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者が予定していたエフォートを達成できなかったことが、主たる原因である。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定では、診療ガイドラインに基づき、エビデンス・診療ギャップを調査し、そのギャップに基づき転倒予防策を検討し、実際に介入を行う予定であった。しかし、実際に現場で行われている転倒予防策を評価する指標が不十分であるため、平成26年度は、臨床的根拠(診療ガイドライン)と専門家の総意形成に基づき、急性期病院における転倒予防策の適切性を評価する指標、Quality Indicatorを開発する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度に介入を行い、その結果を分析し、学会発表および論文化する予定であったが、介入の準備ができなかったため、介入に際して研究協力者に謝礼を支払う予定であった予算及び学会参加費などの予算が施行できず、未使用額が生じた。 平成26年度の計画の調整およびアドバイザーとの打ち合わせのための旅費(20万円)、転倒予防策の適切性を評価する指標(Quality Indicator)の検討に必要な経費として文献複写費および書籍購入費(5万円)、研究協力者謝金(30万円)を計上した。また、専門家との会議等旅費(15万円)、専門家への謝金および交通費(7万円)、会議の準備のための通信費や印刷費(5万円)、会議室の使用料(10万円)を予定している。さらに、学会での当該年度の調査結果の報告を予定しており、その参加費および旅費(50万円)を計上した。その他、データ管理用品(ファイル、ポータブルハードディスク)(3万円)、文具(コピー用紙、ボールペン、クリアファイル)(1万円)、翻訳料および投稿料(50万円)、情報収集のための学会参加費(10万円)を計上した。
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