2011 Fiscal Year Research-status Report
看護系大学における犯罪被害者支援に関する教育の実態調査
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23792542
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
平井 和明 大分大学, 医学部, 助手 (60583820)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 犯罪被害者 / 犯罪被害 / 医療のニーズ / 看護 / 看護教育 / crime victims / healthcare needs / nursing |
Research Abstract |
平成23年度は犯罪被害者支援において必要とされる医療の知識を明確にする為に、当初の計画に沿い、実際に犯罪支援を実施する犯罪被害者支援相談窓口における、医療の必要性の把握及び、そのニーズを明確にした。犯罪被害者の支援に実際に携わっている犯罪被害者支援センターの職員8名に対して半構造化面接によるインタビュー調査を実施したところ、過去1年間に支援した324名の被害者のうち、16名に対して医療の必要性があると判断していた。また、犯罪被害者支援に携わる者は、クライアントの自殺を思わせるような思考や行動、身体的な外傷、または精神症状(抑うつ的な思考等)を察知することを通して、医療のニーズを認識していることが明らかになった。 This year's aim of study was to examine healthcare needs among crime victims who visited crime victims support center, and to know how the needs are assessed by supporters. I made semi-structured interview to eight supporters of crime victims support center. Out of 324 clients in the last one year, sixteen had healthcare needs. Supporters perceived healthcare needs when they found clients’ suicidal thought or behaviors, physical injury, or mental symptoms such as depression.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度の目的である「犯罪被害者支援に際して必要とされる医療の知識の明確化」に関しては、実際に犯罪被害者支援に携わる者の実際の支援やその場で行われている医療の必要性の判断の実態を明らかにすることを通して、明確化できた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は、平成23年度の結果を踏まえ、看護系大学において犯罪被害者支援の現場で行われている医療の必要性の判断に必要となる医療等の知識が、実際にどのような形で教育されているのかについて、実態調査を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
調査に必要となる物品購入及び、研究結果の成果報告の旅費等に使用予定である。
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