2012 Fiscal Year Research-status Report
多剤耐性菌による腎瘻カテーテル関連感染予防のための腎瘻ケアの開発
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23792544
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
山本 洋行 名古屋市立大学, 看護学部, 助教 (00581175)
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Keywords | 腎瘻カテーテル / 腎瘻ケア / 患者指導 |
Research Abstract |
今年度は、前年度に行った調査結果について学会での発表を行い、意見交換や新しい知見など情報収集を行った。発表を行った際には、腎瘻カテーテル関連感染や在宅での腎瘻カテーテルの実際の取り扱いついて医師、看護師などの興味が薄い印象を受けた。対象数も少なく1施設での研究結果ではあるが、尿道留置カテーテルとほぼ同等の感染率であり短期抜去が難しいことや、退院指導を実施しても日常生活を行う上で都合のいいように患者独自の不適切な管理方法を実施してる例を挙げたにもかかわらず、腎瘻カテーテルに関する感染予防や日常生活指導について重要視されていない様子がうかがえた。患者指導においては、退院時の指導は行っているが、退院後、外来において在宅における腎瘻カテーテルの管理についてはフォローがされておらず、医療者側から患者への情報提供が一方通行であることが分かった。そのため、在宅へ戻った際の腎瘻カテーテル管理についてのフォローの方法について検討していく必要性があると考えられた。また、関連学会等での情報収集を行ったところ、尿道留置カテーテルに関する研究は実施されているが、腎瘻カテーテルに焦点を当てた研究の発表は私以外なかった。しかし、実際に腎瘻カテーテルの不適切な扱いにより腎盂腎炎を繰り返す患者がいることは確かであり、その指導法、退院後の在宅におけるフォローや通院時のフォローについて検討し、エビデンスを積み重ねシステムの構築を行っていく必要性があると考えれた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究を遂行するに伴い、研究目的である腎瘻カテーテル関連感染予防を図るためには、患者への指導方法や退院後のフォローについて検討する必要性が考えられた。そのためには、再度研究手法を検討し、患者側への医療者のアプローチ方法や外来でのフォローについて検討する必要があり、調査方法を変更しようと考えているため。
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Strategy for Future Research Activity |
対象を看護師として、腎瘻カテーテル造設患者に対する退院指導方法や外来における対応について質問紙を作成し、質問紙調査を実施する予定である。所属施設の研究倫理審査委員会へ申請を行い、承認後に実施する。収集したデータを分析し、新たな指導案、外来におけるフォロー体制の検討を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度においては、研究計画の修正を行い実施していく予定であるが、質問紙の作成や実施、分析等において研究費を使用していく予定である。
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Research Products
(3 results)