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2012 Fiscal Year Research-status Report

看護学生の首尾一貫感覚と心理社会的汎抵抗資源の因果関係の解明

Research Project

Project/Area Number 23792553
Research InstitutionTohoku Fukushi University

Principal Investigator

下山田 鮎美  東北福祉大学, 健康科学部, 講師 (20315576)

Keywords首尾一貫感覚 / 汎抵抗資源 / 看護学生
Research Abstract

本研究においては、看護学生の首尾一貫感覚と心理社会的汎抵抗資源の因果関係の解明を目的とし、A大学看護系学科2010年度入学生のうち2012年度後期から臨地実習を開始する学生を対象に、ベースライン調査(臨地実習実施前、2012年7月)と追跡調査①(臨地実習前半(病棟における領域実習)実施後、2013年3月)の2回にわたり自記式質問紙調査を実施した。主たる調査項目は、学生の属性、心理社会的な学習環境、臨地実習に臨む姿勢や臨地実習での体験、看護職としての職業的アイデンティティ、期待されるソーシャル・サポートの強さ、首尾一貫感覚(SOC-29)であった。
ベースライン調査における対象数は74名、回収数(回収率)は42名(56.8%)、追跡調査①における対象数は74名、回収数(回収率)は60名(81.1%)であった。
主要な結果をベースライン調査、追跡調査①の順で以下に示す。心理社会的な学習環境のスコアは14.52(±2.26)から14.38(±2.19)、看護職としての職業的アイデンティティのスコアは43.10(±9.16)から43.02(±8.25)、期待されるソーシャル・サポートの強さのスコアのうち、家族からのサポートは51.93(±9.45)から53.60(±9.21)、教員からのサポートは41.24(±9.53)から42.8(±10.27)、友人からのサポートは51.83(±10.06)から52.42(±9.01)、首尾一貫感覚(SOC-29)のスコアは115.90(±15.22)から121.17(±19.18)となっていた。また、これらの各項目について平均値の差の検定(Wilcoxonの符号付順位検定)を行ったところ、どの項目にも有意差がみられなかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成24年度に実施予定であった質問紙調査②(ベースライン調査、追跡調査①)を滞りなく実施することができたこと、また、これら各々についての単純集計や関連についての検定、マッチングしたうえでの平均値の差の検定を行い、共分散構造分析を行ううえでの示唆を得ることができたことにより、おおむね順調に進展していると考えた。

Strategy for Future Research Activity

平成25年度は、2010年度入学生の追跡調査②(9月)を実施予定。
2009年度入学生、2010年度入学生毎に、実施した3つの調査のデータを統合し、共分散構造分析を行うことによって首尾一貫感覚と心理社会的汎抵抗資源の因果関係を明らかにしたい。
また、2009年度入学生と2010年度入学生の比較も行う予定である。
そして、これらにより得られた成果を、順次各種学会等にて発表予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

上記計画により、平成25年度における研究費の主要な使途は、デスクトップパソコン(@70,000)、データ入力(@25,000×2=50,000)、分析に関する専門的知識の提供(@5,000×10=50,000)及び旅費(@25,000×2=50,000)、報告書の印刷製本(@30,000)、その他を予定している。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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