2011 Fiscal Year Research-status Report
高齢者の失禁ケアに関わる生理的加齢変化についての検討
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23792554
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
高梨 あさき 山形大学, 医学部, 非常勤講師 (60567361)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 排尿機能 / 加齢変化 / 老化モデル動物 / 過活動膀胱 / 失禁ケア |
Research Abstract |
高齢者の多くを悩ませている排尿機能の加齢変化に着目し,効果的な失禁ケアを行う上で加齢による排尿パターンの変化やその原因を探る事が重要だと考えた.そこで,まず排尿機能に関わる様々な修飾因子を排除し,加齢による影響のみをみるために実験動物を用いて排尿パターンの変化の有無,加齢に伴う失禁原因の一つとして重要な過活動膀胱の機序を明らかにする事を目的として実験研究を行う予定としていた.しかし,本年度は産前産後休暇取得に伴い平成23年9月より研究を中断したため,関連資料の収集と一部の実験用物品の購入,実験施設との調整を行うに留めた.今後は研究期間延長申請を行い,平成24年8月頃に研究を再開し,順次実験を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度は産前産後休暇取得に伴い平成23年9月より研究を中断したため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年8月頃より研究活動を再開する予定としている.再開後は加齢による排尿パターンへの影響を多角的に検証するため,老化実験モデル動物を用い以下のように研究を進めていく.若齢(3ヵ月齢),老齢(28ヵ月齢以上)の雄性Fischer344ラットを用い食事・飲水量測定,排尿回数と1回尿量および1日総量の解析を行う.また定時尿検査により腎機能などを測定する.さらに,加齢による不随意の膀胱収縮にはムスカリン受容体以外が多く関連しているとの報告もあり,尿中に何らかの収縮原因物質が含まれてないか,各月齢ラットより摘出した膀胱平滑筋を用い,若齢および老齢ラットの尿存在下での収縮機能実験を行う.なお,これらの実験を行うに当たり,必要時実験の補助者を雇用し効率的に進めていく.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成23年度は9月より研究を中断したため研究費の大部分が未使用となっている.そのため,研究期間の延長申請を行う予定である。平成24年8月頃に研究再開後,当初平成23年度に行う予定としていた排尿パターンと尿中物質の解析および収縮実験のため,解析用PCと統計ソフト,実験に必要な備品や動物の購入および飼育管理費,実験補助者への謝金,検体検査費用等に研究費を使用する計画である.
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