2011 Fiscal Year Research-status Report
近赤外線分光法により脳科学的に学習効果を検討した看護技術の視聴覚教材の開発
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23792568
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Research Institution | Yokkaichi Nursing and Medical Care University |
Principal Investigator |
小笠原 ゆかり 四日市看護医療大学, 看護学部, 准教授 (50335048)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 看護学 / 看護技術教育 / 視聴覚教材 / 近赤外線分光法 |
Research Abstract |
看護基礎教育において、視聴覚教材を用いた看護技術教育に関する研究について、その方法や成果について現在の状況を把握するため国内および国外の文献レビューを行った。 国内の文献レビューにおいては、文献検索サイト「医学中央雑誌」「Cinii」を使用した。「医学中央雑誌」においては、キーワードを「看護」「視聴覚教材」で検索した。「Cinii」においては、医学中央雑誌によって検索された文献のシソーラスおよびキーワードより視聴覚教材に関連するキーワード10個を選定し、「看護」と掛け合わせて文献検索を行った。さらに、文献検索した結果から抄録等を精読し、研究目的に該当する文献を選定し、選定した文献を分類および分析した。 国外の文献レビューにおいては、文献検索サイト「CiNAHL」「PubMed」を使用した。「CiNAHL」においては、「nursing」「eduction」、「PubMed」においては、「nursing skills」「education」「student」をキーワードとして検索を行った。国内文献と同様に、文献検索した結果から抄録等を精読し、研究目的に該当する文献を選定した。 国内の文献においては、原著論文は少なく、看護技術に関する教育の実践報告が多くを占めており、教育方法のエビデンスを明らかにする研究はほとんど見受けられなかった。国外の文献においては、日本の研究内容とは異なり、「クリティカルシンキング」「看護過程」といった内容の研究が多くを占めていた。これは、日本と国外の看護職の役割の違いにより、技術教育の内容も異なっていることが考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成23年度より大学院が開学し、大学院の講義が開始となったことにより、十分な研究時間を確保することが困難であった。研究拠点となる広島大学に月1回程度行く予定としていたが、予定通り行くことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
看護基礎教育において、視聴覚教材を用いた看護技術教育に関する研究の国内外の文献レビューについて発表および論文作成を行う。 近赤外線分光法を用いた看護技術に関するDVD視聴による脳内活動の解明について調査を行い、その結果から脳内活動が活性化する看護技術の視聴覚教材の作成を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究進度の遅れのため、23年度に予定していた「近赤外線分光法を用いた看護技術に関するDVD視聴による脳内活動の解明」を中心に行う。その際に使用する看護技術(移乗・移送)に関するDVDの購入する予定である。 また、24年度においても広島大学へ行く時間の確保が困難であり、広島大学での調査が困難である場合は、近赤外線分光法の装置(光トポグラフィ)を広島大学もしくは他の企業より借用するためのの費用や輸送費に充てる予定である。
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