2012 Fiscal Year Research-status Report
強度変調放射線治療を受ける前立腺がん患者への看護介入プログラムの開発
Project/Area Number |
23792590
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Research Institution | Baika Women's University |
Principal Investigator |
葉山 有香 梅花女子大学, 看護学部, 講師 (30438238)
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Keywords | がん / 放射線治療 / 看護 |
Research Abstract |
本研究は、強度変調放射線治療(Intensity Modulated Radiation Therapy、以下IMRTと略す)を受ける前立腺がん患者に発生する有害症状の実態と、治療中に患者が行うセルフケア行動についてプロスペクティブに調査し、これをもとに、IMRTを受ける前立腺がん患者への看護介入プログラムを立案し、実施・評価を行うことを目的とする。平成24年度は、平成23年度に引き続き、IMRTを受ける前立腺がん患者に発生する有害症状の実態を明らかにすることを目的として、調査を行った。 具体的には、前立腺がん患者に多い排尿障害症状とその程度、治療中の症状変化を把握するため、Core lower urinary tract symptom score(以下、CLSSとする)で自覚症状の程度を把握することを中心にデータ収集を行った。調査は、IMRTの開始前、開始から終了までの6週間において毎週1回とし、その後3か月、6カ月、1年のフォローアップを行った。 CLSSによる評価の結果、前立腺がんでIMRTを受ける患者には、治療の初期段階から様々な排尿障害症状が出現していることが明らかとなり、患者によっては治療後も排尿障害が持続している者もみられることが明らかとなった。しかし、治療の有害症状がみられた場合であっても、内服薬等により症状の軽減が図られ、対象者は治療を継続することができていた。また、治療後に排尿障害が持続している場合であっても生活の中で様々な工夫を行いながら活動していることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度に引き続きIMRTを受ける前立腺がん患者に生じる有害事象を明らかとし、治療後において行われているセルフケアも徐々に明らかになりつつあるため、順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
IMRTを受ける前立腺がん患者に効果的な看護介入プログラムの原案作成に取り組み、実際にプログラムを活用していく予定である。具体的には看護介入プログラムの原案を作成する。前立腺がんでIMRTを受ける患者へのクリニカルパスの作成に取り掛かり、同時進行で患者に配布するパンフレットの作成を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成23・24年度に得られたデータを学会で発表する予定である。引き続き研究フィールドに出向き、看護介入プログラムの立案に関連した会議等を行う。 その他、研究フィールドへの出張等を行うための費用、雇用費、事務用品の購入費等が必要である。
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Research Products
(1 results)