2013 Fiscal Year Research-status Report
フライトナースのシミュレーション看護教育プログラム開発に関する研究
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23792600
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
船木 淳 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (80553312)
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Keywords | シミュレーション教育 / フライトナース / 学習目標 / 学習ニーズ / シナリオ |
Research Abstract |
フライトナースのシミュレーション看護教育プログラム構築に関してはフライトナースの学習ニーズと学習目標を明確にすることが重要である。そのため、フライトナースの看護実践に関する文献検討や平成23年度の施設調査から得られたシナリオ提供をもとにフライトナースのシミュレーショントレーニング項目(学習ニーズ)について再考を重ねた。その結果、プレホスピタルの実践に活用できる様々な状況を想定したフライトナースのシミュレーショントレーニング項目について現在までに12の大項目とそれらに関連する述べ52のシミュレーショントレーニング場面を導きだした。主な大項目として「ドクターヘリ要請基準となる各症状に焦点をあてたアセスメントと看護実践(10項目)」、「ドクターヘリ要請時の実践(3項目)」、「ドクターヘリ内での実践(7項目)」、「フライトドクターとの連携(3項目)」、「プレホスピタルでの実践(14項目)」、「救急隊との連携(3項目)」、「家族看護実践(5項目)」等である。 現在、フライトナースのシミュレーショントレーニング項目をもとにフライトナースの学習ニーズ測定に関する質問紙を作成している段階であり、質問紙の内容の妥当性、表現の明確性、回答のしやすさなどについて検討を重ね質問紙配布の準備を進めている。各質問項目に対してシミュレーショントレーニングを「とても必要としている」を6、「全く必要なし」を1としたリカート法を用い、測定結果は統計解析法を用いて分析をする。 今後は全国のドクターヘリ基地病院(43か所)へ研究協力を依頼し質問紙を配布後、シミュレーショントレーニングの学習ニーズが高かった項目に焦点をあてたシナリオを作成しシミュレーショントレーニングを実施していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
フライトナースの様々な状況を想定したシミュレーショントレーニング項目を抽出することに時間を要したため質問紙の作成が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
フライトナースのシミュレーショントレーニングに関する学習ニーズを測定する質問紙完成後、倫理委員会の承認を得てから全国のドクターヘリ基地病院へ質問紙を配布する。その後、学習ニーズが高かったトレーニング項目に焦点をあてたシナリオを作成し、αテスト、βテストを繰り返した後、実際のシミュレーショントレーニングを進め、その効果について検証を進めていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
フライトナースのシミュレーショントレーニングに関する学習ニーズ抽出を目的とした質問紙作成に時間を要している。そのため、シナリオを作成する段階までに至っておらず、シミュレーショントレーニングに必要な物品の選定、学習者をプレテスト等で招集する段階まで研究を進めることができなかった。 質問紙を配布、回収し、フライトナースの学習ニーズの高い項目に関するシナリオを作成、シミュレーショントレーニングに必要な物品を購入する。また、プレテストや実際にシミュレーショントレーニングを実施する際に学習者を招集するための旅費・謝金が発生する。
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