2011 Fiscal Year Research-status Report
女性SLE患者が抱くボディイメージの認識とその構造化
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23792611
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
前田 祥子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 助教 (70587823)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | SLE / Body Image |
Research Abstract |
女性SLE患者にとって療養を困難にさせる原因の一つであるBody Imageの変調について調査する目的で、SLE患者にとってのBody Imageの既存概念を整理するため、先行研究の概念分析を実施した。第一段階の分析として、女性SLE患者にとってのBody Imageに焦点を当てて、MEDLINE、CINAHL、PsycINFOを利用し、過去から現在までの期間で、シソーラス統制語を「systemic lupus erythematosus」と「Body Image」とし、条件を「英語」として検索を行い、12件の文献が導きだされた(結果(1))。同様のデータベースでキーワードを「systemic lupus erythematosus」と「Body Image」とし、それぞれの条件を全文検索、英語、定期刊行物or学位論文として検索をかけた後、AND検索を行い導きだされた29件の文献を対象とした(結果(2))。 現在、結果(1)と結果(2)の文献レビューを行い、どちらがSLE患者にとっての「Body Image」の意味や説明がより提示されているか、概念分析第二段階が実施可能か検討しているところである。もし、実施不可能であれば、方法を内容分析に切り替えて、概念生成のためのインタビュー調査に方向性を転換しなければならない。今後、SLE患者にとってのBody Imageの認識を総合的に調査していくにあたって、既存の概念から概念構造化を図っていくか、概念生成から始めていくかというように、本研究過程は今後の研究の土台となるために重要であり、十分な検討が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
東日本大震災の影響で採択決定の連絡や交付の手続きが遅くなったことから、研究の開始が遅れた。 本年度は、既存の概念を整理するための概念分析を予定していたが、MEDLINE、CINAHL、PsycINFOなどの学術誌データベースにおいて、予想よりも文献数が少ない状況であった。そのため、検索方式を様々に変えてそれぞれの文献レビューを実施し、どの検索方式がより概念分析に耐えうる文献数、内容であるか、あるいは内容分析に切り替えた方が妥当であるかどうかを検討することに時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
概念分析第一段階の結果、第二段階が実施可能であれば第二段階に進み、概念分析を完成させる。概念分析の結果が得られれば、概念構造化のためのインタビューガイドを作成する。概念分析が実施不可と判断した場合は、内容分析に切り替え、インタビューガイドを作成する。概念分析からインタビューガイド作成までの結果を学会発表、学会誌投稿にて報告する。その後、倫理委員会にて原案を提出し、承認を得た後、インタビュー調査を実施する。インタビューは近畿県内で膠原病専門外来がある、あるいは膠原病専門医師がいる、調査可能な施設に依頼する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
H23年度は研究成果報告までは至らなかったが、概念分析からインタビューガイドの作成まで仕上がった段階で学会や学会誌にて発表、報告を行う。H24年度は、インタビュー調査のための準備から、実施までを行う。そのために、近畿県内で膠原病専門外来がある、あるいは膠原病専門医師がいる外来診療施設に打ち合わせのための出張を行い、インタビュー実施のための準備を行う。インタビュー実施後は、その都度、文字起こしを業者に依頼し作業の効率化を図る。インタビュー内容を内容分析にかけていく。
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