2013 Fiscal Year Annual Research Report
救命救急センターで突然死を体験する家族への有効な看護援助の探求
Project/Area Number |
23792623
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Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
原田 竜三 東京医療保健大学, 医療保健学部, 講師 (20363848)
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Keywords | 死別後ケア / 救命救急センター / 突然死別 / 家族ケア |
Research Abstract |
救命救急センターで亡くなる患者の家族を対象とした看護介入プログラムを作成し、救命救急センター退出後のフォローアップケアまでを実施した家族に質問紙調査を実施した。39名に質問紙を郵送し、22名から回答が得られた。回答者の死別後1週間から1か月後の1回目の電話フォローアップでは、「儀礼や手続きで忙しい」、「食べられず、眠れない」、「さみしい」、「周囲の人々からサポートを受けている」、「あまり落ち込まなかった」、「苦しむことがなく、救命のスタッフに感謝している」などの返答があった。2か月以降の2回目の電話フォローアップでは、「儀礼や手続きが終わって少し落ち着いた」、「眠剤を飲まないと眠れない」、「さみしい」、「周囲の人々からサポートを受けている」、「大丈夫、なんとかやっている」、「亡くなったときの状況を思い出す」、「自分でもよくやったと思っている」などの返答があった。回答者は、30代から80代で、妻が9名と最も多く、次いで夫が7名、娘4名、息子1名、父親1名であった。故人の年齢は、30~90代で70代が9名と最も多かった。故人の死亡理由は病気、CPAが多かった。周囲の人々のサポートを受けており、死の認識が高く、治療やケアに対し、十分に受けているという認識が高かった。精神的健康状態は比較的高い傾向を示していた。故人の年齢、周囲の人々のサポートの有無、死の認識があること、治療やケアを十分に受けているという認識があることが精神的健康状態と関連があることが推測された。救命救急センターにおいて、家族が治療やケアに対し十分に受けていると思えるように関わることは、重要であることが考えられた。
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Research Products
(1 results)