2012 Fiscal Year Research-status Report
学童・思春期にある慢性腎不全患者のセルフマネジメントを支える看護援助モデルの考案
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23792637
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
内海 加奈子 千葉大学, 看護学研究科, 助教 (20583850)
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Keywords | 慢性腎不全 |
Research Abstract |
昨年度実施した学童・思春期にある慢性腎不全をもつ子ども6例を対象にした調査1の結果より、成長につれ腎不全が進行し、疲労や食欲低下などの身体症状の悪化を認識することで新たな腎代替療法の選択や適応に対して逃避的な対処行動をとっていたことから、今年度も小児専門病院の腎臓科外来において学童・思春期にある慢性腎不全をもつ子ども10例(うち調査1対象者6名を含む)に継続して関わり、調査1の結果の妥当性を確認するとともに、看護援助指針作成へのフィールド調査を継続した。また、調査1について、千葉看護学会会誌への論文投稿(平成25年度)に向けて論文作成に着手した。 慢性腎不全をもつ学童・思春期の子どもに対する長期的・包括的視点に基づいたセルフマネジメントを支える看護援助モデルを考案することを目的とした調査2に着手し、「小児慢性腎臓病(慢性腎疾患)および小児慢性腎不全患者を対象としたセルフマネジメント支援に関する先行研究」と「その他の小児慢性疾患患者のセルフマネジメント支援に関する先行研究」に「学童・思春期にある慢性腎不全患者の経験に関する先行研究」を加えて文献検討した。対象文献は2002年から2012年までに発表されている医学中央雑誌、CiNii、CINAHL、PsychLIT、MEDLINEのデータベース検索を用い、原著論文および慢性腎臓病をもつ患者を対象とした看護支援ガイドラインを分析対象とした。現在、14の論文の分析が終了している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査1の研究成果である論文作成はほぼ終了していることと、調査2にも着手しており、看護援助モデルについて案を作成することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
調査1の研究結果について平成25年11月発行予定の千葉看護学会誌へ論文投稿を行う。また、第16回日本腎不全看護学会学術集会への発表を予定している。さらに調査2については第2報として平成26年7月発行予定(平成26年3月投稿)の千葉看護学会誌へ論文投稿を行う。また、調査2については第35回日本小児腎不全学会学術集会で発表を予定している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
論文投稿の際の英文翻訳の謝金(2論文)と学会発表にあたるポスター作成に際する消耗品費、調査2で新たに必要となる文献がある場合は文献複写費、学会発表に向けた旅費交通費と報告書作成のための製本費について研究費の使用を予定している。
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Research Products
(1 results)