2012 Fiscal Year Research-status Report
成人医療へ移行する先天性心疾患患者に対する教育支援ツールの開発とその評価
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23792639
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
落合 亮太 東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (90587370)
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Keywords | 移行期医療 / 社会的自立 |
Research Abstract |
平成23年度は文献レビューと、海外の教育支援ツールの翻訳・内容妥当性の検証を行った。平成24年度は、患者会において全国集会と地方会の2度にわたり、翻訳した教育支援ツールに関する講演会を実施し、参加者と意見を交換した。また第15回日本成人先天性心疾患学会 総会・学術集会における市民公開講座「診療体制と社会保障」にシンポジストとして参加し、シンポジストや参加者と意見を交換した。その結果、教育支援ツールは、小児期医療から成人期医療への移行の円滑化のみを目的とするのではなく、親子関係・学校生活・就職・就業継続・結婚といった社会的自立に関する諸問題を包括的に支援することを目的とすべきであることがわかった。これを受け、患者・家族・医療者を対象とした面接調査の課題名を医療体制の移行に特化したものから、「先天性心疾患患者の社会的自立に向けた効果的援助要素に関する質的研究」へと変更した。また、対象とする問題が成人期医療への移行の円滑化のみでなく、社会的自立全般に対する包括的な支援へと広がったことから、面接調査の目標症例数を60例から100例に増やした。当該の研究計画を研究実施施設の倫理委員会へ申請、承認を受けた。実際の面接調査は平成25年度に実施予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
申請時の研究計画では平成24年度に患者・家族・医療者を対象とした面接調査を実施する予定であった。しかし、今年度の研究活動において患者・家族・関係する医療者と意見を交換する中で、教育支援ツールは、小児期医療から成人期医療への移行の円滑化のみを目的とするのではなく、親子関係・学校生活・就職・就業継続・結婚といった社会的自立に関する諸問題を包括的に支援することを目的とすべきであることがわかったため、面接調査の目的・課題名に変更が必要となった。このため面接調査は平成25年度に実施することとなり、研究計画の達成度はやや遅れていると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、平成24年度の活動を通して関係性を構築した患者会と連携をはかりつつ、患者・家族・医療者を対象に面接調査を実施する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
面接調査旅費、逐語録作成費用、調査補助者への謝金として使用する予定である。
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