2011 Fiscal Year Research-status Report
出産・育児期にある助産師のキャリア発達促進のための基礎的研究
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23792655
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Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
北川 良子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (80555342)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 助産師 / キャリア発達 / 出産 / 育児 |
Research Abstract |
本研究の目的は、出産・育児期にある助産師のキャリア発達の現状と出産・育児の体験が助産師のキャリア発達に与える影響を明らかにし、出産・育児期にある助産師がワークライフバランスを取りながらキャリア発達を促進していくための支援策を考案することである。 平成23年度は文献検討や学術集会からの情報収集により、調査内容、研究方法等を精錬させ、所属機関の倫理審査委員会の承認を得た。その後、「ワークライフバランスを取りながら就業している、出産・育児期にある助産師のキャリア発達の実態」、「出産・育児の体験と助産師のキャリア発達との関連」、「出産・育児期にある助産師のキャリア発達を促進・阻害する要因」を明らかにするために、出産・育児中の助産師13名を対象に半構成的面接を用いたインタビュー調査行った。対象者の平均年齢は35.8歳、助産師としての経験年数は12.5年、子どもの人数は2.1(1~5)人、インタビューの所要時間は50分から70分であった。 平成24年度は研究対象者の拡大、および順次データ分析を行い、その結果より出産育児期にある助産師がワークライフバランスをとりながらキャリア発達を促進していくための支援策を考案する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
出産育児期にあり就業している助産師は非常に多忙であり、1時間の面接調査の同意が得られにくいことから、対象者のサンプリングに時間がかかっている。しかし同意がえら得た研究対象者のインタビューは今のところ順調に進んでいる。データ分析を並行して進め、データが飽和するまで対象者のサンプリングを進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
インタビュー調査で得られた膨大なデータを逐語録におこし、質的帰納的に分析を進めていく予定である。分析結果の客観性と妥当性の確保のために、頻回に母性看護学研究者のスーパーバイズを受ける予定である。結果が出た後には出産育児期にある助産師のキャリア発達支援策を講じる。 平成24年度で本研究は終了を迎える。現在インタビューのデータを概観してと、出産育児期に就業している助産師は、中堅期(助産師経験3年から7-8年)に自己のキャリアについて模索し、確証を得ている印象がある。平成25年度以降、中堅助産師のキャリア発達の構造を明らかにし専門職である助産師のキャリア支援策やキャリアパスの検証を行えるように、研究計画を立案していく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究はインタビューのデータを逐語録に起こし、質的帰納的分析を行う。この分析には専門家によるスーパーバイズが必要不可欠であるため、様々な専門家のスーパーバイズを受ける予定である。そのための旅費・謝礼を計上する。 また分析の過程で必要な事務用品、学会発表のための諸経費を計上する。年度末には研究報告書の印刷お行う予定である。
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