2011 Fiscal Year Research-status Report
父親の育児参加を高める支援プログラム開発とその評価
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23792678
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Research Institution | Takarazuka University |
Principal Investigator |
上山 直美 宝塚大学, 看護学部, 助教 (00449886)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 父親の育児支援プログラム |
Research Abstract |
本研究は、父親が育児の世話技術を習得するための系統的な育児支援プログラムを開発し、その有効性と継続性を検証することを目的としている。 到達のための第1段階目は、父親の育児支援プログラムの開発とその検証のための測定具となる質問紙を作成することである。学術研究助成基金助成金をいただく以前の平成21年度から23年度まで継続して、質問紙の作成および、プログラムの構成を検討し作成した。質問紙は父親用、参加した父親の妻用(母親)の2種類を作成した。プログラムは、父親の育児技術の習得に重点をおき、検討は、保健医療者(医師、保健師、助産師、栄養士、心理士)、地域自治会、保育所、幼稚園と連携し意見交換を行なった。結果とて、月1回で連続6回のプログラムとフォローアップ講座で計7回のプログラムを開発した。 第2段階目は、研究協力者(プログラム参加者)を募り、プログラムとフォローアップを実行し、質問紙を用いて、プログラム開始前、6回のプログラム終了後、フォローアップ終了後の3時点で、対照群をおいて比較分析を行う。これに関しては、学術研究助成基金助成金をいただく以前の平成22年度のプログラム実施に10人、学術研究助成基金助成金をいただいた23年度の実施に置いては14人の研究協力を得られた。平成22年度のプログラム開催(平成22年7~12月にプログラム1期、平成23年6月にフォローアップ)、平成23年度の開催(7月~12月)を終え、平成24年6月にフォローアップの開催を予定している。 プログラムの有効性を質問紙を用いて評価すること、プログラムを保健医療者、地域社会が連携して内容を検討し、父親を育成するという視点は、これまでにないものであり、意義があるものと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、平成23年度に学術研究助成基金助成金をいただく2年前から構想、計画をしていたものであり、平成23年度から助成をいただいたことで資金面のバックアップを得て、より順調に進めることができたと考えている。特にプログラムの実施は、準備を入念に整えたことから、滞りなく行えたと考える。 しかし、研究対象者(プログラム参加者)に関しては、予定していた人数が集まらっていない。広報活動に半年以上費やしたことから、父親を取り巻く背景として、時間的余裕のなさ、疲労等を要因として考える。予定していた研究対象者数よりも少ないが、分析はできると考える。 これらのことから、研究の進度として問題はないと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究目的に到達するための第3段階目は、質問紙調査の結果をもとに分析を行うことである。プログラム参加群と対照群の比較分析を主に行う。その結果を基にプログラムの有効性を検証する。 父親支援に関する国内外の論文をあたり考察を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
質問紙のデータ分析に用いる分析ソフトAMOS購入費、結果の考察に用いる国内外の論文・文献費、成果発表に関する旅費、宿泊費を計画している。
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Research Products
(4 results)