2013 Fiscal Year Annual Research Report
父親の育児参加を高める支援プログラム開発とその評価
Project/Area Number |
23792678
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Research Institution | Takarazuka University |
Principal Investigator |
上山 直美 宝塚大学, 看護学部, 講師 (00449886)
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Keywords | 未就学児の父親 / 育児 / 教育プログラム |
Research Abstract |
平成23年度から平成24年度にかけて、育児の世話技術を系統的に組み入れた未就学児の父親のための教育プログラムの開発を行い、神戸市在住の父親19人を対象に育児セミナーの中で実施した。未就学児の父親のための教育プログラムを開発するための研究参加に同意を得られた父親を対象者とした。育児セミナー7回のうち3回以上参加群、2回以下参加群に分け、コントロール群の3群をおき、プログラム開始前と6か月後(プログラム終了後)、1年後(フォローアッププログラム終了後)で評価を行った。その結果、3回以上参加群において、父親のストレスは教育前と比較して1年後が有意に低く、父親になることによる発達は、教育前と比較して6ヶ月後、1年後の得点が有意に高かった。「夫婦間の育児分担」、「育児技術の自立」は教育前と比べ6ヶ月後の得点が有意に高く、また、6か月後と比べて1年後が有意に高かった。以上から本プログラムが父親のストレス、父親になることによる発達、夫婦間の育児分担、育児技術の自立に対して有用であることが示された。また、父親の形成的評価からは、プログラムの内容以外に、父親同士の交流の場であることや父親が他の父親の育児の方法を学ぶ場であったことがわかった。これらのことから、当初の研究目的に掲げた、育児の世話技術を系統的に組み入れた未就学児の父親のための教育プログラムの開発を行うという目的は達成したと考え、また、プログラムを実践したことから有用性についても検証できたと考える。 平成25年度は上記の研究結果について和論文と英語論文を作成した。英語論文は広く社会に公表するため海外雑誌3誌に投稿した。しかしながら、査読者がみつからないということで取り下げることになり、和雑誌に投稿した。
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Research Products
(5 results)