2012 Fiscal Year Research-status Report
ヘリコバクター・ピロリ感染、委縮性胃炎と生活習慣に関連した縦断研究
Project/Area Number |
23792684
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
倉内 静香 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (60455730)
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Keywords | ヘリコバクター・ピロリ感染 / 萎縮性胃炎 / 生活習慣 |
Research Abstract |
本研究は、胃がんの一次予防の推進に資するために、胃がん発症と関連が認められているHelicobacter pylori(以下、ピロリ)感染と萎縮性胃炎に着眼し、一般住民における胃がん発症リスク(ピロリ感染と萎縮性胃炎)と生活習慣(特に明らかにされていない食習慣、また喫煙、飲酒、運動など)との関連について縦断的かつ横断的に明らかにする。 本調査は、岩木健康増進プロジェクトのプロジェクト健診と連携し実施した。岩木健康増進プロジェクトの初年度(平成17年度)は1,067名に以下のものを調査測定した。 ①ピロリ菌感染の有無(血清抗体、便抗原)、②血清ペプシノゲンI、II(これにより萎縮性胃炎の程度を評価)、③生活習慣に対するアンケート調査(睡眠・休養、喫煙、飲酒、運動習慣、食習慣など)、④その他の調査(肥満度、服薬状況、既往歴、家族歴、便通、血液検査など)である。 この1,067名のうち、上記の調査測定項目の②、③、④を平成23・24年に測定した。この調査により、萎縮性胃炎の程度の変化と生活習慣及び生活習慣の変化との関係を検討する。平成23・24年度受診者のうち該当者は、初年度1,067名のうち約2.5割程であった。ひきつづき、平成25年度も、初年度の1,067名のうち、平成23・24年度に受診しなかった者に対して②、③、④の調査を実施し、胃がん発症リスク因子と考えられるピロリ感染と萎縮性胃炎と生活習慣との関連について検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度に実施するべき計画は実施されているため、当該年度の目標は達成できている。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度の1,067名のうち、平成23・24年に受診せず、平成25年に受診した者に対して②、③、④の調査を実施する。そして、今年度は、本研究の最終年度であることから、3年間で得られたデータを基にピロリ感染と萎縮性胃炎と生活習慣の関連について分析し、研究成果をまとめる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] ASSOCIATION BETWEEN HELICOBACTER PYLORI INFECTION AND ATROPHIC GASTRITIS, AND SERUM SELENIUM CONCENTRATION2012
Author(s)
Shizuka Kurauchi, Ippei Takahashi, Masashi Matsuzaka, Kaori Iwane, Kazuma Danjo, Mariko Semato, Manabu Hamano, Terumi Kogawa, Takashi Umeda, Shigeyuki Nakaji
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Journal Title
THE HIROSAKI MEDICAL JOURNAL
Volume: 63
Pages: 105-115
Peer Reviewed