2013 Fiscal Year Annual Research Report
訪問看護必要性の判定ツールの開発および実用に向けた効果的なタッチポイントの探索
Project/Area Number |
23792691
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
田口 敦子 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70359636)
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Keywords | 訪問看護 / アセスメント / ツール開発 / サービス / 普及 / 住民 |
Research Abstract |
背景および方法:健康推進員への調査を実施した。健康推進員は、住民への医療・保健・福祉サービスに関する情報伝達を行う上ではキーパーソンとなる。今年度は訪問看護のアセスメントシートの普及方法の一環(タッチポイントの探索)として、A県にある4市の健康推進員417名に自記式質問紙を郵送にて発送し、調査を実施した。 結果:364人(回収率:83.0%)から回答を得た。女性が338人(97.7%)、年齢の平均(標準偏差)は、62.1(7.25)年であった。世帯構成は、核家族または2世代家族が最も多く、140(40.5%)人であった。また、健康推進員の経験年数の平均(標準偏差)は8.71(6.19)年であった。ヘルス・リテラシーの概念を基に作成した6項目の質問を、6段階のリッカートスケール(6非常にそうだと思う、1=全くそう思わない)で尋ね、「非常にそうだと思う」・「そう思う」・「まあそう思う」(肯定的回答)と、「全くそう思わない」・「そう思わない」・「あまりそう覆わない」(否定的回答)の2値に分けた。それぞれの項目において肯定的回答があったのは、「推進員活動に必要な知識や情報を色々なところから得ている」72.3%、「知識や情報を家族に伝えている」82.1%、「知識や情報を友達や近所の知人に伝えている」68.4%、「知識や情報を家族や知人以外の地域住民に伝えている」42.9%、「知識や情報を伝える相手の能力や知識に合わせて伝えている」57.0%、「自分が伝えた知識や情報が活用されているか、伝えた相手にその後の様子を尋ねてみている」19.4%であった。 考察:健康推進員の8割は得てきた知識や情報を家族に伝えており、友達や近所の知人には7割近くの人が伝えていた。訪問看護のサービスの普及や訪問看護のアセスメントシートの普及に向けて、有益なタッチポイントと考えられる。
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