2012 Fiscal Year Research-status Report
北陸地方の要支援高齢者における冬季の照度が睡眠、活動、心身の健康に及ぼす影響
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23792700
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
市森 明恵 金沢大学, 保健学系, 助教 (80507369)
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Keywords | 要支援高齢者 / 照度 / 冬季 / 睡眠 |
Research Abstract |
今年度は、昨年度までに実施してきたアクティグラフを用いて睡眠を計測した対象者のデータの分析を行った。このデータは睡眠の質を測る本研究と比較検討するためのデータとなる。このデータの一部を元に照度の測定方法の妥当性と要支援高齢者の照度と精神的な健康との関連に関する論文を1本投稿し、Onlineで既に掲載されている。 また、照度の解析について、より生活実態を反映した定量化となるように、現在これまでの解析方法以外の方法も検討中である。様々な定量化方法を試みながら、要支援高齢者の生活への具体的な示唆を示すことができるような解析方法を模索し、健康との関係についての再分析を行っている。 睡眠の質を測る簡易脳波計(夢眠計)による測定は対象者が装着する際に介助を要する等、調査を進める上で実施が難しいことが分かっており、現在、計画を見直し中である。実施方法のみならず、実施可能な施設あるいは対象者についても再度検討をしているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
簡易脳波計を用いて睡眠の質を測る実現可能な方法がまだ確定しておらず、対象施設、対象者の選定も含めて現在模索中である。そのためまだ調査に至れていない現状である。要支援高齢者との関わりが多い、現場の看護・介護職からのアドバイス等をもらい、実現可能な方法を決める必要がある。調査方法の工夫・および変更が確定した上で研究計画の倫理審査となるため、倫理審査を受けることも次年度へ持ち越しとなっており、現在進行が遅れている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
要支援高齢者と関わりの多い、現場の看護・介護職からのアドバイスをもらいながら、実現可能な調査方法を確定する。調査方法が確定次第、研究計画を倫理審査に提出し、対象者を探す。昨年度までのアクティグラフで睡眠を測定した全データを用いた、要支援高齢者の照度と睡眠の関連についての論文を作成する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
簡易脳波計の貸与を受け、調査方法を現場の看護・介護職とともに検討する。また、昨年度までの照度と睡眠および健康のデータの分析を進め、データの一部である照度と健康との関係について国際学会で発表する。さらに昨年度の全データの詳細な分析結果について論文にまとめ、投稿する。
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Research Products
(1 results)