2013 Fiscal Year Annual Research Report
広汎性発達障害リスク児の継続支援のためのアセスメント&フォローアップツールの開発
Project/Area Number |
23792707
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
石井 美由紀 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (40437447)
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Keywords | 地域看護学 / 発達障害 / 継続支援 / 保健師 / アセスメント |
Research Abstract |
本研究は全体として3段階で構成され、平成25年度は最終年度であり、第3段階の研究と位置づけ、広汎性発達障害リスク児の継続支援のためのアセスメント&フォローアップ・シート(以下、「シート」とする。)を完成させた。 昨年度に実施した調査の分析結果に基づき、研究者は開発済みの試作版シートの改良に取り組んだ。研究協力者(広汎性発達障害リスク児やその家族の継続支援に取り組んでいる全国市町村保健師)3名に改良済みシートの実物を提示し、実用性に関するコメントを研究協力者の希望に応じて、口頭もしくは書面(自由記載)により求めた。 研究協力者から得られたコメントは、Text Analytics for Surveysを用い、テキストマイニング手法で分析した。感性分析に基づくカテゴリ化を行った結果、改良済みシートは長期的支援を要する複雑困難ケースの支援において有用であること、また、継続支援の過程で更新したい情報を反映させられることが明らかとなり、改良前の課題が解決されていることが示された。 平成23年度~平成25年度の本研究の成果であるシートは、乳幼児健康診査等の結果、広汎性発達障害のリスク児としてフォローを要すると判断された子どもとその家族に対し、保健師が継続的に支援する際、ケースの状況を的確に捉え継続支援に活かすためのツールとして機能するものと考える。
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