2011 Fiscal Year Research-status Report
訪問看護師の倫理的ジレンマ実態調査およびバーンアウトとの関連
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23792711
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
川崎 涼子 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (30437826)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 地域看護 / 倫理的課題 / 訪問看護師 |
Research Abstract |
本研究は平成20・21年度科学研究費(若手研究B)の助成を受けた『在宅ターミナルケアにおける訪問看護師の倫理的ジレンマ』(課題番号21792311)の結果を踏まえ、訪問看護師の倫理的ジレンマ実態調査および心理的負荷との関連を明らかにすることを目的としている。平成23年度の目的は、これまでの研究結果を踏まえた質問項目の検討および心理的負荷尺度の検討を行うことであった。1.「訪問看護師の倫理的ジレンマについて」質問項目を作成する2.バーンアウト尺度、心理的負荷の評価項目について検討する。1について、社会的調査の専門家よりスーパーバイズを受け、地域医療人材育成のための調査に同行しながら質問紙作成過程を学び、資料収集を行った。また、実態調査へむけての研究計画の見直し、質問紙作成過程の留意点、尺度検討、分析方法、対象抽出方法について、公衆衛生学的側面および社会的調査の側面から助言を受けた。質問項目の内容について、先の研究で明らかとなった『在宅ターミナルケアにおける訪問看護師の倫理的ジレンマ』概念図は、日本在宅ケア学会(平成23年3月20日)での発表および長崎県内の訪問看護師・居宅介護支援事業者連絡会議での意見交換をもとに再検討を行った。質問項目に落とし込むべき項目を抽出する作業を継続している。2について、「バーンアウト」「燃え尽き症候群」に加え訪問看護師の心理的負荷を測定するため「ワークライフバランス」のキーワードから国内外の文献収集および学会等で資料収集を行った。1の質問項目との関連、分析可能なものであるか等、尺度の検討を継続している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度の目的である質問項目の検討、作成については、主要概念である「在宅ターミナルケアにおける訪問看護師の倫理的ジレンマ」概念図の再検討から開始したため、質問項目抽出が完了できなかった。これに伴い、質問紙作成過程が遅延している。
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Strategy for Future Research Activity |
質問紙の作成を完了し、調査実施の倫理審査を受けることを24年度の目的とする。進捗が早ければ、年度末に質問紙配布(郵送)を実施する予定である。 そのために、質問紙作成にあたる資料収集・整理・記録についての研究補助員を雇用することを検討している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初の計画通り、質問紙作成に関する資料集流、研究値合わせ旅費、研究補助員雇用にかかる経費、質問紙の印刷配布回収にかかる経費を使用する予定である。
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