2011 Fiscal Year Research-status Report
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23792715
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
塩満 智子 宮崎大学, 医学部, 助教 (90468025)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 国内研究 |
Research Abstract |
本研究の目的は、中年者の(40歳代、50歳代の中年期にある者)のための"自己チェック型転倒予防ツール"の開発である。この実現のために、"中高年者の運動能力と認識のずれ"を明らかにし、中年者が家庭で自己チェックできる項目及び方法論を確立することを目指している。 初年度は、歩行に関する認識と体力・運動能力の現状を明らかにすることを目的とした。 まず、歩行に関する認識についての質問紙調査及び体力・運動能力測定の内容を検討し、調査票を作成した。質問紙調査では、対象の基本属性や健康状態、日常生活活動動作の自己評価による歩行・運動能力についての認識の実態を把握することを目標とした。体力・運動能力測定では、文部科学省による新体力テストや健脚度測定を参考に、歩行に関連する体力・運動能力の現状を明らかにすることを目標とした。 その後、宮崎県内のロコモティブシンドローム予防教室や介護予防教室の参加者を対象に、質問紙調査及び体力・運動能力測定を実施した。また、スポーツフェスティバルの参加者を対象に転倒リスクに関するアンケート調査を実施した。ロコモ予防教室及び介護予防教室で得られた体力・運動能力測定の結果は、個別に評価し、対象本人に測定結果票を返却した。 本研究では中年者を対象としているが、平成23年度は本研究で対象としている年齢の者が少なかった。平成24年度は企業の労働者や主婦の自主グループを対象とした調査及び測定の実施を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成23年度に質問紙調査や運動能力・体力測定、転倒リスクに関するアンケートを実施したロコモ予防教室や介護予防教室、スポーツフェスティバルには、本研究の対象である40歳から59歳の中年者の参加が少なく、データ収集が困難であったため。
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Strategy for Future Research Activity |
40歳から59歳の労働者及び主婦を対象に研究協力を依頼し、承諾を得る。 その後、歩行に関する認識についての質問紙調査と運動能力・体力測定を実施し、データを収集する。 歩行・運動能力の認識に関する質問紙調査の結果と体力・運動能力測定の結果を比較検討し、ずれが大きい項目を明らかにする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
物品費は、調査用物品や転倒予防関連図書に使用する。 旅費は、質問紙調査及び運動能力・体力測定の実施に伴う研究者や測定補助者の旅費、研究結果の学会発表に使用する。 人件費・謝金は、調査及び資料整理の補助者に使用する。 その他、学会参加や研究成果の投稿に使用する。
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