2012 Fiscal Year Research-status Report
認知症高齢者をケアする看護師の倫理的ジレンマと倫理的価値観に基づく教育プログラム
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23792724
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Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
池上 千賀子(曽根千賀子) 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (40336623)
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Keywords | 認知症高齢者ケア / 倫理的ジレンマ |
Research Abstract |
本研究の目的は,病院における看護師が行う認知症ケアの実情の把握を行い,実際に行っている認知症ケアに影響を与える要因を検討することを目的とする. 平成24年度は,病院において看護師が行う認知症ケアの具体例を収集し,それに影響を与える可能性と要因について把握することを目的として,インタビュー調査を行った. 対象は,東海地方,甲信越地方の4病院の医療機関(精神病院を除く)に勤務する看護師19名を対象とした.インタビューは,インタビューガイドに沿って,基本属性(年齢,性別,所属病棟,認知症ケア経験年数など),実際に行っている認知症ケアの内容とケアを行う際に影響を与える要因としてどのような内容があるのかについて聴取した.調査期間は,平成25年1~3月に実施した.平均インタビュー時間は,60分前後であった.分析手順は,インタビュー内容を逐語録として作成し,インタビュー項目ごとに内容を整理し,内容分析を実施する.分析過程は看護倫理に精通した研究者の指導により,信頼性と妥当性を確保するように努めている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度は,本研究の土台となるインタビュー調査を行った.只今,分析中であるが,平成25年度は,この結果を用いて量的研究の準備に取り掛かかり,対象者500名ほどのアンケート調査を行う予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究としては,平成25年度にアンケート調査を行い,病院における看護師が行う認知症ケアの実情の把握と実際に行っている認知症ケアに影響を与える要因の検討を行う予定である.アンケート作成にあたり,平成24年度に実施したインタビュー調査の分析を早急に進める予定である.アンケートの完成度を高めるために,文献検索を進めるとともに,プレテスト・パイロットスタディを実施し,本調査の準備・実施の予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度の研究費の使用計画は,海外旅費は使用せず国内での学会発表や調査費として使用する.海外への成果発表は,平成26年度を目指して進めていきたいと考えている.そのほかの研究費使用計画は,変更なしで計画通りに行っていく.
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