2014 Fiscal Year Research-status Report
認知症高齢者をケアする看護師の倫理的ジレンマと倫理的価値観に基づく教育プログラム
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23792724
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Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
池上 千賀子(曽根千賀子) 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (40336623)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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Keywords | 認知症看護 / チェックリスト / 影響要因 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的:平成26年度の研究目的は、「認知症看護ケアチェックリスト(37項目)」の作成し、認知症看護ケアチェックリストを用いて、病院における看護師が行う認知症看護ケアの実践内容と、それに影響を与える要因について広く把握することであった。 研究方法:医療機関(精神病院を除く)に勤務する看護師約400名とし、年齢は22~65歳とした。調査票配布総数は、1227(24施設)とした。調査期間は、2014年9月から12月であった。認知症看護ケアチェックリスト:本研究の第1段階のインタビュー調査結果で得られた看護師が行っている認知症高齢者への看護ケアの内容を37項目にまとめ、認知症看護ケアチェックリストを作成した。項目は37項目からなり、回答は4段階評価のリッカートスケールとなっている.37項目の回答の際は、①実際にしている看護ケアの程度、②認知症看護ケアにおける大切さの2段階で各々にリッカートスケールを用いて回答を求める形式となっている。 結果:回収数は676(回収率55.09%)、有効回答数は595(48.49%)であった。認知症看護ケアチェックリスト(大切さ)を因子分析したところ、5因子(27項目)に収束した(累積寄与率51.754%)。5因子の命名は、第1因子「患者・家族への関わり方(6項目、α=0.855)、第2因子「身体アセスメントと自律性の保証(10項目、α=0.908)」、第3因子「患者への是認と周辺症状の見極め(α=0.872)、第4因子「患者の安全の確認(α=0.674)、第5因子「多職種とのチームケア(α=0.787)」であった。これら5因子と対象者の属性についてt検定を行い、認知症看護ケアにおける影響要因の探索を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
認知症看護ケアチェックリストの完成と認知症看護ケアを行う際に影響する要因の特徴を明らかにできたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、本研究成果を国外の雑誌に投稿し受理されることを目標としている。 今後は、認知症看護ケアチェックリストの実用化に向けた研究を推進する予定である。
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Causes of Carryover |
最終調査の分析途上であったことと、次年度の研究結果報告のための旅費と学術雑誌への投稿に研究費が必要であったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は、報告のための旅費と学術雑誌への投稿のための費用として使用を計画している。
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Research Products
(1 results)