2013 Fiscal Year Annual Research Report
施設利用をする高齢者の家族が介護を継続する中で抱く思いに関する研究
Project/Area Number |
23792734
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
清水 昌美 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (30404891)
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Keywords | 施設介護 / 家族介護者 / 高齢者看護 |
Research Abstract |
本研究の目的は、施設を利用する高齢者の家族がどのような思いで施設利用を決断し、施設での介護を継続する中で抱いている思いを探究し、家族支援のあり方を検討することである。 施設利用者への面会を継続している家族介護者かつ配偶者を対象とし、現在の生活状況、施設利用前の生活状況、施設利用に至った経緯、施設利用後の経過、今後の生活について複数回の半構成的面接を実施した。 研究参加者は3名であり、うち1名は男性、2名は女性であった。インタビュー回数は2~3回であり、インタビュー時間は120分~330分であった。事例ごとに面接で得た内容を逐語化し、介護継続を行う研究参加者の思いに関係する語りを一つの話題として抽出した。その後、関連する話題同士をまとめ、本人の言葉を交えながらストーリーを構成し、各々が介護継続を行う上で抱く思いについて解釈を行った。 分析の結果、入所への思い、配偶者や職員への思い、自身の願い、今後についての思いを柱とするストーリーが構成された。うち1事例については、日本老年看護学会第18回学術集会で発表した。現時点では、事例ごとの分析にとどまっており、今後は3事例の分析結果の類似性や相違点を比較し、考察を深めていく必要がある。
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Research Products
(1 results)