2013 Fiscal Year Research-status Report
BPSDを有する認知症高齢者の「つながり感」の測定道具の開発と実践への活用
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23792738
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
大坂 京子 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (30553490)
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Keywords | 認知症 / 高齢者 / BPSD / つながり感 |
Research Abstract |
本研究は過程をフェーズ1~5に分けて行う。先行研究で明らかにした研究結果をもとに、「つながり感」があると判断できる反応、ないと判断できる反応から参加観察のためのチェックリストを作成した。チェックリストは老人看護学や認知症ケアに精通する研究者からスーパーバイズを受けながら行った。また、対象者のケアを行っている医療スタッフにも意見を聞きながら作成した。以前に行ったデータ分析を再度見直し、データが不足していると考えられたため、データ収集と分析を追加して行い、チェックリストの洗練化を行った。チェックリストを使用してデータ収集を行い、スーパーバイズを受けながら、評価と修正を繰り返し、信頼性を向上した。チェックリストと認認知症の程度およびBPSDの程度との関連を分析するために、文献検討からMMSE(Mini Mental State examination)とNPI-NH(Neurospychiatric Inventory Nursing Home Version)を用いて検査を行い、分析することとした。認知症に関する研究論文や著書、学術集会などに参加し、最近の動向について情報を得た。 産前産後休暇および育児休暇の取得により中断していたが、平成25年度の11月から研究を再開している。研究者の所属が変更したため、新たに所属先の倫理審査委員会の承認を受け、研究を再開している。また、異動に伴いフィールドを変更する必要があったため、新たな研究実施施設に依頼と研究概要の説明を行い、研究を受け入れの承諾を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は平成23年から2年計画で行う予定であったが、研究者の産前産後休暇および育児休暇の取得のため、平成26年度が最終年度となる。1年目に計画していたフェーズ1とフェーズ2はおおむね計画通りに進行している。「つながり感」のチェックリストを作成し、データ収集を行っている。 平成25年度、研究者の所属が変更したため、所属先の倫理審査委員会の承認を受ける必要があった。また、異動に伴いフィールドを変更する必要があったため、新たな研究実施施設に依頼と研究概要の説明を行い、倫理審査委員会の承認を受け、研究を受け入れる承諾を得た。平成26年度はフェーズ3~5を実施予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
産前産後の休暇および育児休暇の取得に伴い中断しており、平成25年11月から研究を再開した。平成26年度までの補助事業期間の延長が承認されている。新たなフィールドでデータ収集するため、施設への依頼を行い受け入れの承諾を得た。 平成26年度から調査する対象者に対してはチェックリストに加え、既存の認知症の程度を検査するMMSEとBPSDの程度を検査するNPI-NHを行い、認知症の程度やBPSDの程度と「つながり感」の関連性を評価する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
産前産後の休暇および育児休暇を取得し、平成24年5月11日から平成25年7月31日まで研究を中断していた。平成25年11月より研究を再開しているが、所属機関の変更に伴い、フィールドの変更や新たな所属機関での倫理審査委員会への申請等に時間を要したため、以降の計画に係る研究について次年度使用額が生じた。 データ入力用としてネットワークへ接続しないPCの購入を計画している。研究打ち合わせとデータ収集のための交通費、学会への参加費を計上している。研究協力者への謝金、データ入力作業を計上している。その他、PC周辺機器、文具、文献複写等を計画している。
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