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2012 Fiscal Year Research-status Report

人工呼吸器使用患児の在宅療養へ向けた支援プログラム開発

Research Project

Project/Area Number 23792759
Research InstitutionTokushima Bunri University

Principal Investigator

鈴木 智子  徳島文理大学, 保健福祉学部, 講師 (60518067)

Keywords精神的ストレス / 在宅看護 / 健康関連QOL
Research Abstract

本年度の研究では入院、在宅の療養環境の違いにおける人工呼吸器使用患者のShort Form 36 Health Survey v.1.2(SF-36)を用いたQOLと唾液中コルチゾールを内分泌学的指標として精神的ストレスの実態把握することを目的とした。
A病院で療養している人工呼吸器使用患者とA病院に通院している在宅療養中の人工呼吸器使用患者を対象とした。主治医からは、身体的状態を確認した上で対象者の紹介を得た。紹介を受けた対象者に対し、研究者が研究の趣旨を文書と口頭で説明し、同意を得た。研究期間は、2011年2月~9月であった。
入院療養者14名、在宅療養者8名から結果を得ることができた。そのうち、唾液不足の1名を除く入院療養者13名、在宅療養者8名の23名を対象とした。平均年齢25歳、性別は男子23名、女子2名であった。外出の有無では、入院対象者は7名が車での外出できないのに対して、在宅療養者は全員が可能であった。
SF-36の結果、在宅療養者は入院療養者より、「PF」「RP」「BP」「RE」の点数が高かった。「VT」「SF」「MH」は入院療養者が高く、「GH」では有意に高い結果であった(F=5.141、p<0.05)。
唾液中コルチゾールは、全体として起床後30分で上昇し60分後には下降するといったパターンをとった(p<0.01)。この起床時から起床後20分~40分にコルチゾールが上昇する起床時コルチゾール反応(CAR : cortisol awakening response )が認められた。
今年度後半には、データ数を増やすことを目的として2013年1月~3月の期間に調査した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

達成内容として、コントロール群のデータ収集が2012年度で終了できた。
しかし、データの分析までできなかったことは目的達成できなかったことの1つである。
在宅療養者と入院療養者の二群における唾液コルチゾールの変化は、在宅療養者ではCARのパターンとなるが、入院療養者では唾液採取の4時点での変化があまり認められなかった。慢性ストレス状態や慢性疲労状態ではCARの減弱が生じることも報告されており、今回入院療養者のCARに関して、慢性ストレス状態の可能性が示唆されている。
昨年度では、コントロール群との比較を行い、報告することが予定の計画であった。

Strategy for Future Research Activity

昨年度に得られたデータを分析するとともに、報告書を作成し、発表すること。
また、対象患者の精神的ストレスの軽減を目指した看護介入の方法を探ることが今後の方策である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

データ分析に必要な統計ソフトの購入、研究環境の改善のための消耗品購入。
収集したデータを保護できるよう鍵付き保管庫の購入。
研究者との意見交換、学会参加のための旅費、参加費の使用。
報告書作成のための印刷費用。
調査のための物品購入と謝金に使用したいと計画している。

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Published: 2014-07-24  

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