2011 Fiscal Year Research-status Report
未就学児を育児中の労働者のワーク・ライフ・バランスに関する研究
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23792761
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
久保 陽子 (安井 陽子) 産業医科大学, 産業保健学部, 助教 (90412668)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | ワーク・ライフ・バランス / 乳幼児 / 労働者 |
Research Abstract |
本研究は、乳幼児を育児中の世帯のワーク・ライフ・バランスを職場と家庭ではなく視野を広げて地域の問題としてとらえて実態調査を行うことを目的としている。実態調査を実施するに当たり、平成23年度は質問紙の作成を行った。まず、Kinnunenらが作成した英語版調査票のうち仕事から家庭、家庭から仕事のポジティブ・ネガティブスピルオーバーの4下位概念14項目で構成されたもの(Kinnunen U, et al.: Scandinavian Journal of Psychology,47,149-162,2006)と、福丸の3因子18項目で構成された仕事役割と家庭役割間のスピルオーバー尺度(福丸由佳.家族心理学研究,14(2),151-162,2000)を参考に、日本語版ワーク・ファミリー・スピルオーバー尺度を作成した。その他、社会関連指標(安梅勅江. 社会福祉学,36(2),59-73,1995)や、ワーク・ファミリー・コンフリクト対処行動(加藤容子ら.心理学研究,76(6),511-518,2006)、精神的健康状態(K6)、睡眠状況を測る指標(アテネ不眠尺度)などを取り入れた質問紙を作成した。尺度の使用にあたり、著作者の許諾を得た。現在、質問紙調査実施に向けて倫理審査申請中である。また、乳幼児を育児中の労働者にインタビュー調査をするため、北九州市男女共同参画センターに協力を得て、座談会の開催を計画している。これらの質問紙調査とインタビュー調査により、乳幼児を育児中の労働者の現状と課題を明らかにし、育児を担う共働き夫婦が良好な健康状態を保持しつつ、より高い就労・育児意欲を実現するための関係組織による支援のあり方を考察する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
産前・産後休業、育児休業を取得し、平成23年1月26日に復職したため、平成23年度に計画していた研究を実施することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
倫理審査会にて承認を得られ次第、調査を実施していく。まず、北九州市役所内子ども家庭局保育課と北九州市保育所連盟を通じ、八幡西区内認可保育所5ヵ所に協力依頼し、質問紙調査を実施する。地域組織へのインタビュー調査は、作成したインタビューガイドを用いながら、半構造化インタビューを行う。育児中の労働者に対する調査は、北九州市立男女共同参画センターのムーブフェスタ2012にて参加者(8名程度)に座談会を計画しており、これを実施する。研究結果は随時公表し、ワーク・ライフ・バランスを支援する関連組織にも還元しながら問題を共有する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
育児休業により研究実施が計画より大幅に遅れたため、今年度は早急に調査を実施する。そのため、データ処理に必要なパソコンと解析ソフトの購入を予定している。研究結果は関連学会にて随時公表していく予定である。また、平成24年度はワーク・ライフ・バランスを支援する関連組織にインタビュー調査を実施する予定であるため、旅費には、学会参加のための交通費とインタビューのための交通費を換算し、30万円を計上している。
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