2012 Fiscal Year Annual Research Report
乳酸がミトコンドリア増殖のシグナルとなる可能性の検討
Project/Area Number |
23800021
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
星野 太佑 東京大学, 総合文化研究科, 助教 (70612117)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | 乳酸 / 運動 / 骨格筋 / ミトコンドリア |
Research Abstract |
一過性運動における乳酸濃度の低下が、運動によるミトコンドリア酵素のmRNA量の増加を抑制するのか検討した。ICR雄マウスをジクロロ酢酸 (DCA)投与群と生理食塩水 (Saline)投与群にわけ、DCA群にはDCA (200 mg/kg)をSaline群には同量のSalineを腹腔内投与した。投与10分後、1分間のトレッドミル走 (40 m/min)を1分間休息を入れて10回行った。運動直後と運動後3時間後に血液及び腓腹筋の白色部位を摘出した。直後の筋から、乳酸濃度とその他のシグナル伝達因子を測定した。3時間後の筋から、ミトコンドリアの転写活性化因子であるPGC-1alphaとミトコンドリアの酵素 (CS、β-HAD、COXIV)のmRNA量を測定した。 Saline群に比べてDCA投与群の一過性の運動直後の筋中乳酸濃度と血中乳酸濃度は有意に低かった。一方、運動直後に筋においてミトコンドリアの新生の重要なシグナルとなるAMPKとCaMKのリン酸化には2群に差は見られなかった。運動3時間後、PGC-1alpha、CS、β-HADのmRNA量はどちらの群においても有意に増加していた。しかし、COXIVのmRNA量はSaline群においてのみ、一過性のインターバル運動によって増加した。このことから、DCA投与による運動中の乳酸の蓄積の低下が、運動によるCOXIVの転写の活性化を阻害した可能性が考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)