2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23800043
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
玉田 耕治 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00615841)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | がん免疫療法 / 共シグナル分子 / BTLA / HVEM |
Research Abstract |
本研究は、抑制性の免疫共シグナル分子であるBTLA (B and T lymphocyte Attenuator)の機能をコントロールすることにより抗腫瘍免疫反応を誘導し、効果的ながん免疫療法を開発することを目的としている。まず最初に、BTLAへの抑制性共シグナルを阻害し、さらにBTLAのリガンドであるHVEM (Herpesvirus Entry Mediator)に刺激性の共シグナルを伝達するコンパウンドとして、BTLAの細胞外領域と免疫グロブリンの定常部を融合したBTLA-Fc蛋白を作製した。BTLA-Fc蛋白がHVEMとBTLAの結合を阻害することはフローサイトメトリーにて検証された。BTLA-Fc蛋白は、抗CD3抗体を用いたin vitroのT細胞刺激培養アッセイにて、T細胞の増殖を促進し、サイトカインの産生を増強することが確認された。しかしながら、P815肥満細胞腫を用いたin vivoの腫瘍接種マウスモデルにおいては、BTLA-Fc蛋白投与による有意ながん治療効果は認められなかった。これはBTLA-Fc蛋白のクロスリンクが不十分であるため、HVEM分子を介した刺激性共シグナルが生体内では誘導できないことが原因だろうと推測された。そこで、BTLA-Fc蛋白を架橋化した複数の蛋白を作製し、それぞれのコンパウンドについてマウス腫瘍モデルを用いて抗腫瘍効果を検討中である。今後の研究において、生体内でBTLA-HVEM機能を制御し、効果的ながん免疫療法となりうるBTLA-Fc蛋白構造が同定されることが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)