2012 Fiscal Year Annual Research Report
乳幼児期の移動運動と空間認知の発達―点在する場所から「家」への成立過程
Project/Area Number |
23800049
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
西崎 実穂 首都大学東京, システムデザイン研究科, 助教 (90610957)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | 生活環境 / 移動運動 / 知覚と行為 / 乳幼児 / アフォーダンス / 生態学的アプローチ / ARアプリケーション / 家 |
Research Abstract |
本研究は,乳幼児の日常生活における移動運動と空間認知の発達的変化から,私たちが「家」と呼ぶ人間の生活環境の成立過程を検討することを目的とした。本年度(平成24年度)は,初年度(平成23年度)に行った移動運動を含む行為と場所の分析結果を基に,以下の2点の研究を行った。 (1)乳幼児の日常場面における生後18ヶ月間の縦断的観察から,「家」を構成する資源として3つの要素(表面,物,人)を取り上げ,行為者の移動運動との関係を分析した。(2)身体―環境のよりよい相互関係を試行する,乳幼児期の生活環境のシミュレーター・アプリケーションの開発およびデザインを行った。 (1)については,平成24年度に国際学会(The 12th European Workshop on Ecological Psychology)にて発表した。(2)については,平成25年度7月に開催予定の国際学会(The 17th International Conference on Perception and Action)にて発表が採択されている。本アプリケーションは,AR(Augmented Reality)技術を用いた体験型シミュレーションが可能である(iPhone,iPad対応)。利用者は,乳幼児期に家の中でどのような行為が生じていくのか,実際の観察データに基づいたアニメーションの再生と共にシミュレーションし,月齢毎の変化を知ることができる。今後の展開として,まずクローズドベータテストを行った上で,正式版の公開を検討し,より実践的な知見の共有と拡大に努める。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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