2012 Fiscal Year Annual Research Report
病原性微生物が生産する天然物の化学構造決定および生合成機構の解明に関する研究
Project/Area Number |
23810026
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
鰐渕 清史 静岡県立大学, 薬学部, 助教 (00613663)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | 生合成 / 天然物化学 / コチバクチン / 病原微生物 |
Research Abstract |
BACライブラリーの構築:大腸菌IHE3034株の染色体を用いBACライブラリーを作成した. 1J-20と1N-6の二つの領域を含むBACを取得することに成功した. 生合成遺伝子クラスター:得られたクローンを解析した結果,全長約55kb,18種類の読み枠を有していることが推定された.また,colibactinの炭素骨格生合成に関与すると予測される,ポリケタイド合成酵素およびペプチド合成酵素群を見出すことができた. 誘導性プロモーターを持つ発現ベクターの作成:本化合物の生合成には55 kbを超える巨大な生合成遺伝子群が必要となる.しかし一般的には多数の遺伝子を含んだ巨大遺伝子群を発現させるためのベクターを構築することは難しいとされている.そこで,酵母相同組換えを利用したクローニング法を用いることによって,30 kbを超す巨大な発現ベクターであっても容易に構築可能であると考えた.本方法を用いて互いに異なる抗生物質耐性マーカーおよびオリジンを有した3種のプラスミドに,強制発現可能な系でcolibactin生合成遺伝子群をクローニングした.また,先行研究によって本化合物生合成は7つのオペロンを形成していることが報告されている.これを参考にして,オペロン毎にクローニングすることで容易に発現ベクターが作成できると考えた.構築したcolibactin生合成遺伝子発現ベクターを用いて大腸菌を形質転換した.本形質転換体培養液にisopropyl β-D-1-thiogalactopyranosideを添加して強制発現を行い現在colibactinの生産を確認中である.また,培養および誘導条件も合わせて検討中である.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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