2011 Fiscal Year Annual Research Report
知多半島における耕畜連携の成立要因と適切な圏内規模に関する研究
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23810029
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Research Institution | Aichi Gakusen University |
Principal Investigator |
松岡 崇暢 愛知学泉大学, その他部局等, 講師 (70610020)
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Keywords | 耕畜連携 / 農地管理 / 地域内循環型農業 / 耕作放棄地の解消 |
Research Abstract |
農家の高齢化や減少により、農業生産の継続が難しくなり、耕作放棄地の増加が社会問題となっている。愛知県に位置する知多半島は、温暖で年間降水量も多く農業に適した地域である。しかし、農家の高齢化や後継者不足という問題を抱えており、自給的農家の増加や経営耕地面積の減少により耕作放棄地が増加している。知多半島は古くから酪農が盛んで乳肉複合経営を展開し、1戸あたりの飼育頭数が多いのが特徴の地域である。 農地管理における問題の所在は、耕作放棄地を多く抱える耕種農家と畜産廃棄物の処理、輸入飼料依存に対する危機感を抱く畜産農家が、地域内で耕畜連携を推進し循環型農業を展開していくことで農業の経済性追求や地域環境保全に寄与していくことである。 耕種農家と畜産農家の大多数が、別の経営体ということもあり農地活用の合意形成が進まず地域内の連係は停滞気味である。経営の規模拡大は循環の範囲を広げ、補助金の有無や増減などの影響を強く受け地域内連係への課題となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
所属機関の変更や資料購入について繰越の必要があった。そのため、当初の計画より研究時間の確保が難しかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、研究課題の解決、政策提言に向け研究計画を遂行し更なる発展を目指す。
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