2011 Fiscal Year Annual Research Report
地域許容力と利用潜在力に基づく適正収容力算出システムの構築
Project/Area Number |
23820040
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
有馬 貴之 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (00610966)
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Keywords | 適正収容力 / 小笠原 / 新島 / 式根島 / 観光 |
Research Abstract |
本研究の主な研究成果としては、小笠原諸島および新島・式根島の観光に関わる文献や資料を収集し、適正収容力の算出に関わる一連の観光状況を把握できたことである。小笠原諸島では多くの報告書や論文等が存在するが、それらの資料の継続性はほとんどなかった。つまり、算出上必要なモニタリングの報告や、研究の引き継ぎ等は限られていた。一方、サーフィンの盛んな新島では、文献や資料の多くが社会学的な報告にとどまり、こちらも観光の状況を継続的にモニタリング等されているものはみられなかった。 本研究の究極的な目的はそれぞれの事例を用いて、適正収容力の算出を行うことであった。本研究ではその目的に対する資料の収集や目処を立てることができたが、分析は完全には終了しなかった。そのため、今後は分析等に力を入れていく。 なお、現地において資料の収集を行うためには、現地島民の協力が不可欠であった。しかし、研究者によるいわゆる調査公害を唱える島民もおり、資料やデータ収集もさることながら、研究者同士のネットワーク、および研究報告会等のコミュニケーションの必要性も同時に指摘された。特に、観光は人間が直接的に関わる現象であり、その必要性は自然科学等よりも強いと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
H23年度の調査での現地調査において「研究者による調査被害」が住民から報告された。そのため、資料収集による分析を始める以前に、それらの収集した資料や文献、およびその簡単な内容を住民等に公開する必要性が生じた。そのため、インターネット等を利用し、これまでの研究資料のタイトル等を公開する手だてを始めている。それにより、研究のスケジュールがやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,インターネットでの研究資料の公開を行い、その後分析に向けた準備に入る。また、事例地を小笠原だけでなく、新島・式根島も加えていく予定である。
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[Presentation] 小笠原の観光と資源の適正利用2012
Author(s)
菊地俊夫・. 2012. Self-imposed management in the Ogasawara Islands and their academic capital against world heritage. International Geographical Union Pre-Conference Symposium Transforming and Managing Destinations: Tourism and Leisure in a Time of Global Change and Risks,16thAugust, Trier(Germany).有馬貴之・黒沼吉弘
Organizer
日本ペドロジー学会2012年度大会
Place of Presentation
八王子
Year and Date
2012-03-08
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