2012 Fiscal Year Annual Research Report
開発途中での製品コンセプト変更の効果的なマネジメントに関する理論と方法の構築
Project/Area Number |
23830053
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
宮尾 学 滋賀県立大学, 人間文化学部, 助教 (80611475)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | 新製品開発 / 製品コンセプト / コンセプト変更 / 事例研究 / 解釈システムとしての組織モデル |
Research Abstract |
<概要> 当初の研究計画にもとづき,平成24年度は,文献調査およびインタビュー調査によって事例の蓄積を続けるとともに,事例横断的な分析による理論の構築に取り組んだ。 <蓄積した事例> (1) ソニー株式会社:非接触ICカード「FeliCa」(コンセプト変更あり),(2) 三菱電機株式会社:IH炊飯ジャー「本炭釜」(コンセプト変更なし),(3) 三菱電機株式会社:IH炊飯ジャー「蒸気レスIH」(コンセプト変更あり),(4) 株式会社イトーキ:オフィスチェア「Cassico」(コンセプト変更あり),(5) 象印マホービン株式会社:IH炊飯ジャー「極め羽釜」(コンセプト変更なし),(6) シャープ株式会社:IH炊飯ジャー「ヘルシオ炊飯器」(コンセプト変更あり),(7) 株式会社能率協会マネジメントセンター:若年次教育プログラム「シゴトレ」(コンセプト変更なし)。なお,(1)~(6)の製品開発事例は,ディスカッションペーパーまたは紀要論文として発表している。 <理論構築> これら7つの事例について,Daft and Weick(1984)の「解釈システムとしての組織モデル」にもとづいて検討した結果,以下の3点が明らかになった。第1に,製品コンセプトが変更される際には,コンセプトが一時的に不安定になっていた。第2に,製品コンセプトが不安定化するには何らかのきっかけがあり,そのきっかけは受動的に得る場合と,能動的に得る場合とがあることが示唆された。第3に,製品コンセプトが不安定な状況では,開発チームはそれまでとは異なる方法で情報収集を行うことが見出された。以上のことから,製品コンセプトの変更プロセスは,開発チームによる解釈モードの変更プロセスとしてモデル化できることが示唆された。なお,この結果は2013年6月に開催される組織学会研究発表大会で報告する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)