2011 Fiscal Year Annual Research Report
情報の非対称性に関わる諸問題:オークション理論の応用を中心に
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23830054
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
北原 稔 大阪市立大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (80468727)
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Keywords | 情報の非対称性 / オークション |
Research Abstract |
以下二点が、本年度の主要な実績である。 第一に、尾川僚氏(広島大学(下記報告時大阪大学))との、ハンデ付き全支払いオークションにおける均衡に関する研究成果「All-Pay Auctions with Handicaps」が、Games and Economic Behavior誌より改訂要求を受け、また、同氏により、10th journees Louis-Andre Gerard-Varet、及び、International Economic Association 16th World Congressにて報告された。 第二に、同じく尾川僚氏との、動的コンテストの最適設計に関する研究成果の一つ(主に、Moldovanu and Sela(2001)の静的なモデルの動的拡張、及び、最適性を捉える指標(の静的版)virtual valuation(Myerson(1981))の、同モデルでの対応物の導出)が、「Virtual Valuation in Dynamic Contest Design」にまとめられ、同氏により、日本経済学会秋季大会にて報告され、また、他成果(主に、Kitahara and Ogawa(2010b)の成果を援用した、特定クラス内での設計に関して)と共に、5th Japan-Taiwan Contract Theory Conferenceにて講演(論題「Optimal Dynamic Handicapping」)された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
はや1つのプロジェクトで査読学会報告・英文査読誌よりの改訂要求の成果が上がり、2つ以上の他のプロジェクトでも査読学会報告・英文査読誌投稿水準の結果も揃いつつあり、計画書通りの3つ以上のプロジェクトでの成果に向け順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
上記のように順調であるため、引き続き計画に沿って研究を進める。
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Research Products
(2 results)