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2011 Fiscal Year Annual Research Report

BIS規制が銀行行動に与える影響に関する実証分析

Research Project

Project/Area Number 23830068
Research InstitutionBunri University of Hospitality

Principal Investigator

長田 健  西武文理大学, サービス経営学部, 講師 (30612204)

Keywords自己資本比率規制 / 公的資金注入政策 / パネルデータ分析 / 銀行論 / 銀行規制
Research Abstract

本研究は下記3つの研究で構成されている。以下、それぞれについて研究実績の概要を記す。
1.キャピタル・クランチに関する研究について
1990年代末から2000年代にかけて日本政府が執行した公的資金注移入政策(公的資金による銀行の資本増強政策)にキャピタル・クランチを抑制する効果があったとは言い難い研究結果を得た。今まで用いてきた分析方法よりも精緻な分析方法(システムGMMなど)を用い、より頑健な成果を得た。しかし、当初計画していた「データの入手(加工)と分析」を全て終えることは出来なかった。
2.貸倒引当金積立行動に関する研究について
本研究は3研究の中で最も時間を割いて取り組んだ研究である。海外研究者との共同研究である為、本年度は先方に赴き集中的に共同研究を行う期間を設けるなどした。議論を重ねる中で、第1の研究(キャピタル・クランチに関する研究)の研究結果も踏まえ、「公的資金注入政策が銀行の人件費移転行動に与えた影響に関する研究」を追加的に行うことになった。現在、基本的な「データの入手(加工)と分析」を終え、初稿を執筆中である。公的資金注入を受けた邦銀が、人件費を子会社に移転させた可能性を示唆する研究結果を得た。
3.現金・準備預金保有行動に関する研究について
本年度の研究を通じて「邦銀が自己資本比率(Tier I 比率)を考慮した準備預金保有行動を取っていた可能性を示唆する」研究結果を得た。本研究結果は日本金融学会2011年度春季大会で報告し、そこで得たコメントをもとに、理論部分・分析方法の修正に取り組んでいる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

「データの入手(加工)と分析」が計画以上に時間がかかっていること。
追加的な研究を行うことになった第2の研究に多くの時間を割いた為、第1の研究、第3の研究に遅れが生じている。

Strategy for Future Research Activity

第1の研究に関しては平成24年度の上半期までに初稿を完成させる。
第2の研究に関しては、追加的に取り組み始めた研究のほうが当初計画していた研究よりも実行可能性が高いため、中心に据えて取り組む。平成24年の上半期までに初稿を完成させる。
第3の研究に関しては平成24年度の上半期までに改訂を終わらせ学術雑誌に投稿する。

URL: 

Published: 2013-06-26  

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