2012 Fiscal Year Annual Research Report
精神保健福祉における地域生活支援のソーシャルワークモデルに関する日米比較研究
Project/Area Number |
23830098
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
平澤 恵美 日本福祉大学, 福祉経営学部, 助教 (70611804)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | 国際比較研究 / 精神保健福祉 / 地域生活支援 / ソーシャルワーク / クラブハウスモデル / 理論的枠組み / 相互支援関係 / グラウンデッド・セオリー |
Research Abstract |
精神保健福祉における地域生活支援のソーシャルワークの理論的枠組みを提示するために、アメリカと日本の地域精神保健福祉システムおよびモデルの実態調査をおこない、それぞれの地域における支援体制の現状を明らかにした。そのフィールドとして、アメリカではニューヨーク州のクイーン区、日本では愛知県名古屋市を選定し、それぞれの地域でおこなわれている地域精神保健福祉実践の種別と制度の分析をおこなった。 また、理論的枠組みの実践的な視点を明らかにするために、地域生活支援モデルのユニバーサルモデルとして知られるクラブハウスモデルに着目し、アメリカではニューヨーク州のファウンテンハウスとスカイライトセンター、日本ではサンマリーナ・はばたき・ストライド・ピアステーションゆう・ゆうせんの5ヶ所のクラブハウスにおいて、それぞれの現場ソーシャルワーカーからのインタビュー調査を実施した。アメリカと日本のクラブハウスにおける参与観察、およびインタビュー調査の結果はグラウンデッド・セオリーを用いて分析した。 最後に、この2年間を通じておこなった研究結果を報告書としてまとめ、その一部を「精神障がいのある人々を対象とした地域生活支援モデルに関する事例研究」と題して、中部社会福祉学研究に投稿した。本研究で明らかになった点は、日本とアメリカはそれぞれが異なる視点で地域生活支援のソーシャルワークを展開しており、日本型地域生活支援では集団を基本として、地域や周囲と相互支援関係を築くことが特質として挙げられた。一方、アメリカ型地域生活支援では、個人の尊重と相互支援の低さを特質として挙げることができた。これらの結果をもとに、今後の課題として理論的な枠組みから実践的な枠組みにおける地域生活支援のソーシャルワークを具体的に示していく必要性があるといえる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)