2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23850003
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石丸 泰寛 東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (80590207)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | 生理活性 / 分子認識 / 植物 / 生体分子 |
Research Abstract |
ジャスモン酸グリコシドは,アメリカネムノキの就眠運動を誘導する化合物である.それゆえ,植物体内におけるジャスモン酸グリコシド量とそのアグリコン量の変化が,この就眠運動を引き起こしていると考えられる.さらに,この就眠運動にカルシウムチャネルとカリウムチャネルが直接関わることから,これらの分子機構を明らかにする必用もある.本研究では,これらのグリコシド生合成・加水分解機構や,それに関わるチャネルを分子レベルで明らかにすることを試みた. 昨年まで,アメリカネムノキの機械刺激応答カルシウムチャネルであるSsMCA1の全長とRNA量の内部標準遺伝子としてTubulinの断片配列の単離に成功している.引き続きMCAの相同性の高い遺伝子の全長の単離を試み,さらにSsMCA2の全長配列を明らかにした.これらの配列情報をもとに特異的なプライマーを作製し,定量的PCR法を行った.その結果,体積が収縮する細胞では,細胞の収縮と共に発現の減少し,体積が膨張する細胞では発現が増加していた.以上から,カルシウムチャネルの発現変化と就眠運動には関連性があると考えられる. カルシウムチャネルに加え,アメリカネムノキからカリウムチャネルの単離も行った.これまでカリウム吸収型チャネルSPICK1とSPICK2,放出型チャネルSPORK1の全長配列が報告されている.今回我々は,SPICK1とSPICK2に加え,SPICK3,SPICK4とSPORK2,SPORK3の全長の単離に成功した.これらの遺伝子発現解析を行い,SPICK2がアメリカネムノキの主要なカリウムチャネルであることや,収縮細胞ではSPORKの発現量が高く,膨張細胞ではSPICKの発現が高いことを明らかにした.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Hybrid Stereoisomers of a Compact Molecular Probe Based on a Jasmonic Acid Glucoside: Syntheses and Biological Evaluations2012
Author(s)
Ueda, M., Yang, G., Ishimaru, Y., Itabashi, T., Tamura, S., Kiyota, H., Kuwahara, S., Inomata, S., Shoji, M., and Sugai, Y.
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Journal Title
Bioorg Med Chem
Volume: 20
Pages: 5832-5843
URL
Peer Reviewed
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