2012 Fiscal Year Annual Research Report
新規POCTデバイスの創出を目指したマルチプローブ親和電気泳動法の開発
Project/Area Number |
23850019
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
松野 裕樹 独立行政法人産業技術総合研究所, 生物プロセス研究部門, 主任研究員 (40613550)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | 膜電気泳動 / 親和電気泳動 / 検査デバイス |
Research Abstract |
平成24年度も引き続き、分子マトリクス電気泳動(Supported Molecular Matrix Electrophoresis, SMME)をマルチプローブ親和電気泳動へと発展させるための基礎的な技術開発を進めた。プローブタンパク質(レクチンや抗体など)の任意の場所への局所配置は、市販のバキュームブロッターを利用して行った。トラップ用抗体の配置方法や使用量などの最適化や検出用抗体の濃度など条件検討を進めた結果、複数のモデル糖タンパク質の混合物を用いて、それらに含まれるレクチン反応性分子を一度に検出できる方法を確立した。また、血清試料への応用も検討し、分析できる目途が立ちつつある。本研究により、SMMEを基盤とするマルチプローブ親和電気泳動の実現可能性は明らかとなった。今後、より実用化に向けた研究へと発展させる必要がある。一方で、SMME上での親和電気泳動に関する基盤構築についても研究を進めた。レクチン等のタンパク質をPVDF膜に吸着させた後、親水性ポリマーにより膜を親水化する工程で、大部分のタンパク質が剥がれてしまう現象が観察されていたが、条件を最適化することである程度剥がれを改善できることが分かってきた。また、吸着固定したレクチンの活性評価についてもその方法を模索検討した。α1酸性糖タンパク質(AGP)とConAレクチンの組み合わせをモデルとして用いて、古典的な方法である交差親和免疫電気泳動法において報告されている解離定数の算出方法を活用することで、SMMEでもレクチンの活性を定量的に評価できる可能性が見えてきた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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