2012 Fiscal Year Annual Research Report
不規則変動風圧シミュレータを用いた建築外装システムの耐風性の評価法の提案
Project/Area Number |
23860008
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
ガヴァンスキ 江梨 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (00608797)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | 風荷重 / 建築構造・材料 / 実寸大実験 |
Research Abstract |
平成23年度に窓枠付板ガラスの実寸代破壊実験を行うための準備(載荷装置・圧力箱の製作)が整い、本年度は実寸大破壊実験を主に行った。本実験の目的は大きく3つあり、①後に行う数値シミュレーション値との比較に用いる実験値の算出、②板ガラスの破壊理論の基であるBrownの式に必要である定数の算出、③Brownの式から求まる板ガラスの疲労値の、異なる荷重形式に対する独立性の検証、である。これら3つの目的を達成することで、最終的に目指している窓枠付板ガラスの耐風性能評価法の提案が可能となる。実験では830mmx907mm、厚さ3mmの窓枠付板ガラスを試験体とし、2つの漸増荷重(-16.4Pa/sec, -230Pa/sec)と動的風荷重の3つの異なる荷重形式下で、試験体各20枚ずつ、合計60枚の実寸大破壊実験を行った。動的風荷重とは風洞実験から得た風圧係数時刻暦を実寸大にスケール調整した風圧時刻暦を指す。また実験で測定したものは破壊風圧と時刻である。成果としては上記した3つの目的は達成できたと考える。つまり、①に関しては各荷重形式に対して20という試験体数を用いて実験を行ったことにより、統計的に信頼できる破壊風圧・時刻を入手、②に関しては定数17と算定(既往研究で算定されている10-20の間に入り、妥当な値であると判断)、③に関しては今回用いた3つの荷重形式における独立性の確認、である。また、実寸大破壊実験とは別に、板ガラスの初期強度を算定するためのリング曲げ試験も行った。結果として板ガラスの初期強度はワイブル分布でよく表現され、その係数は板ガラス1平方mに換算して尺度母数67.73MPaと形状母数4.9と求まった。この結果は実寸大破壊実験結果と合わせて、今後行う数値シミュレーションに用いる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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