2011 Fiscal Year Annual Research Report
中・大空間建築物における吊天井の地震時応答解析および耐震性の評価方法に関する研究
Project/Area Number |
23860043
|
Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
永井 拓生 滋賀県立大学, 環境科学部, 助教 (60434297)
|
Keywords | 吊天井 / 耐震性 / 地震被害調査 / 東日本大震災 |
Research Abstract |
本課題では、災害時に地域住民の一時避難や、生活復興の拠点となる中・大規模集客施設の吊天井の耐震性を評価することを目的とし、在来工法天井の面内剛性評価のための材料実験、および耐震性評価のための数値計算手法の検討、ならびに東日本大震災被災地における公共の避難施設や小・中学校体育館の天井補強についての実態調査を実施する。 平成23年度は在来工法吊天井の耐震性評価のための数値計算モデルの構築、およびそのための必要パラメータである天井版や各接合部品等の強度・剛性把握のための実験計画を立案した。 平成24年度においては、上記実験の実施および吊天井の耐震性評価モデルの構築を行う予定である。また、東北地方の復興の状況によっては、被災地での調査を中止し、研究機関所在地である滋賀県内の集客施設や小・中学校体育館の吊天井の実態調査を中心的課題として実施することも計画している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の実施項目の1つである東日本大震災地域における天井被害の実態調査調査が現地の交通機関の乱れや施設見学が困難である状況が頻発しているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
東日本大震災の被災地における吊天井被害調査が、現地の交通機関の乱れや施設見学が困難である状況が頻発しているために難航している。このことを受け、平成24年度以降の調査は安全性を考慮して慎重を持して実施するとともに、別地域(滋賀県)の小・中学校体育館の吊天井の耐震補強実施割合等の実態調査を行うことも計画している。
|