2011 Fiscal Year Annual Research Report
FTVとSHV向けの超高速視差/動き予測アーキテクチャの研究
Project/Area Number |
23860052
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
周 大江 早稲田大学, 理工学術院, 研究員 (10607336)
|
Keywords | SHV / スーパーハイビジョン / FTV / 自由視点テレビ / 動き予測 |
Research Abstract |
HDTVとステレオ3DTVの実用化が可能になったことで、FTV(自由視点テレビ)とSHV(スーパーハイビジョンテレビ)の二つの新しいビデオアプリケーションは、現在、次世代ビデオ応用の研究対象となってきている。これらの新しいアプリケーションを実用化させるために、差分/動き予測(DME)をキーコンポーネントとした超高スループットのビデオエンコーダーVLSIの実現が極めて重要である。FTVとSHVの要件を満たすためには、この研究は、従来最先端の設計より10倍も早い、2Gピクセル/秒のスループットを持つDMEアーキテクチャを目指している。 H23年度は、我々は主にDMEアーキテクチャに適用できるアルゴリズムの提案に取り組んだ。データ解析サーバに、レファレンスソフトウェア(JMVC)に基づくソフトウェアモデルを確立した。このソフトウェアモデルの性能を評価するには、様々な拡張マルチビューとモノスコピックのビデオシーケンスは使用された。我々は、ビデオデコーダのために提案した手法に対し、DMEに使用できるように調整をしてから、新しいビデオエンコーダのために開発したアルゴリズム(インタレース予測範囲の割り当て方式、水平スライディング動き予測中心方式、ひし形検索ウィンドウなど)に、上記のモデルを用いて評価した。これらの技術の効果的な部分を統合し、最終的に総合フレームワークを提案した。ソフトウェアモデルの評価より目標スループット(2Gピクセル/秒)が達成できたことを確認した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
合理的な研究計画の策定を行った。遭遇した問題も順調に解決された。
|
Strategy for Future Research Activity |
H24年度からは、ソフトウエアモデルをもとに、ハードウェア設計に関する問題点(データ依存性など)の解決できるパイプライニング方式とスケジューリング方式の課題に取り組み、最大のスループットを達成するアーキテクチャを決定する。また消費電力とDRAMバンド幅の削減に向けて、フレームデータのオンライン再圧縮方式と複数のDMEエンジン間で探索領域を再利用が可能なアーキテクチャを開発する。DMEエンジンの機能のFPGA実装にも取り組む。
|