2012 Fiscal Year Annual Research Report
新規分子CAMPが分裂期の染色体整列を維持させる分子機構の解明
Project/Area Number |
23870001
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
伊藤 剛 東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (60607563)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | 細胞・組織 / 生物・生体工学 / プロテオーム / 分子機械 / バイオテクノロジー |
Research Abstract |
正確な染色体分配にとって、染色体が分裂期中期に細胞中央部で整列(染色体整列)することは必要である。研究代表者が同定した新規分子CAMPは染色体整列にとって重要な役割をもつ分子である。本研究ではCAMPがどのような分子機構により染色体整列に関与するかを明らかにするために、1) CAMP関連分子を探索した。また、CAMPは分裂期染色体の動態の制御にとって重要である紡錘体微小管に存在する分子であるため、2) CAMPがどのようにして微小管に存在するのか調べた。 1)CAMP関連分子の探索に関して、FlagタグをもつCAMP全長を発現するHEC293細胞を樹立した後、この細胞を分裂期に同調させ、細胞を溶解し、Flagに対する抗体によって免疫沈降をおこなった。このFlag-CAMP抽出液中(免疫沈降産物中)に含まれる分子をマススペクトロメトリーにて同定した。結果、CAMPは主にHP1、POGZ、MAD2L2と結合することが明らかとなった。近年、これらの分子が正常な染色体分配の進行にとって機能する分子であることがわかってきた。今後はCAMPのどの部位がこれら分子と結合し、その結果CAMPがこれらの分子とともにどのようにして染色体整列の維持に関与するかを順次検討していく。 2) CAMPと微小管との関連について、精製したGST-CAMP全長と微小管をin vitroで反応させ、微小管と結合して沈殿するのかどうか調べた(Microtubule co-sedimentation assay)。結果、これらの直接的な結合は確認できなかった。この結果よりCAMPと微小管が間接的に結合していることが考えられる。そこで、CAMPがCAMP関連分子を介して重合した微小管に結合できるかどうかを検討している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)