2012 Fiscal Year Annual Research Report
ヒストン脱メチル化酵素Fbxl10は如何にして生殖細胞の発生を調整するのか?
Project/Area Number |
23870007
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小沢 学 東京大学, 医科学研究所, 助教 (80608787)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | 精子形成 / エピジェネティクス / 生殖細胞 |
Research Abstract |
本研究では、ヒストン脱メチル化酵素であるFbxl10/Kdm2b(以下Fbxl10)の精子形成における機能を詳細に解析している。平成24年度は以下に示す3点について研究を行った。 <Fbxl10を欠損したマウスにおける精子形成能の観察> Fbxl10欠損マウスの精巣を免疫染色法により組織学的に解析した。その結果、性成熟直後の精子形成には顕著な異常は観察されなかったものの、加齢にともなって精子形成に異常が見られる精細管の割合が有意に上昇することを確認した。 <精巣から回収した精原細胞におけるトランスクリプトーム解析> 3ヶ月齢(弱齢)および1年齢(加齢)のFbxl10欠損マウスおよび野性型マウスから精原細胞をそれぞれ回収し、マイクロアレイを用いてトランスクリプトーム解析を行った。その結果、Fbxl10を欠損した弱齢精原細胞では、同週齢の野性型マウスとは多くの遺伝子において発現パターンが異なること、ならびにその遺伝子群は野性型において加齢に伴って変動する遺伝子群と高い共通性を示すことが明らかになった。 <体外培養系を用いたFbxl10欠損精原細胞の性状解析> Fbxl10欠損マウスから精原細胞を回収し体外培養に供したところ、安定的に自己複製を行う体外培養精原細胞株が樹立された。次に、Fbxl10欠損精原細胞株と野性型精原細胞株の比較検証を行ったところ、Fbxl10欠損細胞では加齢マーカーが有意に上昇し、さらに細胞の分裂周期が長くなることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Development of FGF2-dependent pluripotent stem cells showing naive state characteristics from murine preimplantation inner cell mass.2014
Author(s)
Ozawa, M., Kawakami, E., Sakamoto, R., Shibasaki, T., Goto, A. and Yoshida, N.
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Journal Title
Stem Cell Research
Volume: in press
Pages: in press
DOI
Peer Reviewed
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