• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Annual Research Report

遺伝情報の正確性を保つスプライシングチェックポイント機構の解析

Research Project

Project/Area Number 23870010
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

甲斐田 大輔  富山大学, 事務局, 特命助教 (60415122)

KeywordsmRNA / スプライシング / 転写
Research Abstract

スプライシング異常と転写との関係を調べるため、細胞をスプライシング阻害剤であるスプライソスタチンAで処理した後、いくつかの遺伝子の発現レベルを解析した。この際、半減期が長く安定性の高いmRNAの変化も捕らえるために、新規に合成されたmRNAのみを抽出し、解析の対象とすることとした。この解析の結果、多くの遺伝子において、スプライシング阻害時には遺伝子の3'末端の発現量が低下することが明らかとなった。さらに、そのようなパターンを示したいくつかの遺伝子の発現レベルを定量的RT-PCR法を用いて詳細に解析したところ、1.スプライシングを阻害するスプライソスタチンAの処理条件(濃度ならびに処理時間)と、遺伝子の3'末端の発現低下を引き起こすスプライソスタチンAの処理条件は一致する、2.細胞をスプライソスタチンAで処理した後、スプライソスタチンAを培地から除くと、スプライシング活性が回復すると同時に遺伝子の3'末端の発現量も回復する、という2点のことが明らかとなった。以上の結果は、スプライシング異常が遺伝子の3'末端の発現低下を引き起こしていると解釈出来る。現在までに多くの研究者によって、転写がスプライシングをはじめとした転写後修飾の効率に影響を与えることが示されてきたが、この結果は、転写後修飾が転写に影響を与える、いわゆるフィードバック機構もしくはチェックポイント機構の存在を強く示唆するものである。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] スプライシング阻害によるトランスクリプトーム変化に関する研究2011

    • Author(s)
      甲斐田大輔
    • Organizer
      第34回日本分子生物学会年会
    • Place of Presentation
      パシフィコ横浜
    • Year and Date
      2011-12-16

URL: 

Published: 2013-06-26  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi