2012 Fiscal Year Annual Research Report
光顕微操作技術の開発を基盤とした植物初期胚発生における細胞分裂パターン機構の解析
Project/Area Number |
23870014
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
栗原 大輔 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 特任助教 (90609439)
|
Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
|
Keywords | 分裂期キナーゼ / 光操作 / 植物胚発生 |
Research Abstract |
本研究ではシロイヌナズナin vitro胚珠培養系を用いたライブイメージングと、ヒートショックプロモーター系を用いた光顕微操作による単一細胞の機能制御を組み合わせた、時期特異的な特定細胞の機能阻害技術の開発によって、ダイナミックな細胞分裂を伴う胚発生過程において、個々の細胞の機能、そして位置情報がまわりの細胞に与える影響、ひいては形態形成における役割を明らかにすることを目指し、平成24年度は前年度構築したin vitro胚珠培養観察系の改良とヒートショック系に用いる植物体のライン構築を行った。 in vitro胚珠培養観察系の構築ついて、前年度では、初期胚から80時間に渡る胚発生ライブイメージングに成功したが、胚のすべての細胞核を標識していたため、分裂が進んでいくと細胞分裂のタイミングを判断するのが困難であった。そのため、細胞分裂期マーカーであるサイクリンB1を用いることによって、どの細胞が分裂しているかをより詳細に解析できるようになった。 赤外線レーザー誘起遺伝子発現操作法(IR-LEGO: Infrared laser evoked gene operator)によるヒートショック系の構築については、ヒートショックプロモーター下にCreリコンビナーゼを発現、loxP配列に囲まれたGUS配列が除かれ、AtAUR1/2, AtAUR3, AtHaspin, GFP, tdTomato をターゲットとしたRNAiを誘導する形質転換体の構築を行った。このように、植物初期胚発生における細胞分裂パターン機能の解析の基盤となる、in vitro胚珠培養系を用いたライブイメージングと各種マーカーライン、また光顕微操作を用いた1細胞レベルでの遺伝子発現誘導系を構築できた。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|