2011 Fiscal Year Annual Research Report
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23870030
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Research Institution | Nakamura Gakuen University Junior College |
Principal Investigator |
向坂 幸雄 中村学園大学短期大学部, 幼児保育学科, 講師 (90419250)
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Keywords | 進化 / 行動 |
Research Abstract |
本年度は、本研究種目の特性上、実質半年の研究実施期間であり、また交付内定が調査対象種の繁殖期間終了後ということも相まって、繁殖期の本格的な調査、サンプリングはできていない。そのため、非繁殖期のオスの繁殖行動を手掛かりに繁殖期の本格調査に有用な潜在的生息場所の探索を行った。これまでの予備的調査により、調査対象種であるニホンアマガエルは主となる繁殖期が過ぎた晩秋でもオスが鳴くことが分かっていたが、今回の調査では高密度の生息が期待される場所においても、繁殖期を過ぎた秋季にオスが鳴く行動は観察されなかった。これは、晩秋にオスが鳴く行動に集団間で変異が見られることを示唆する。このこと自体も、性により異なる繁殖行動の特性が、環境の異なる集団によって変異することで本種の進化過程に影響を与えた可能性を示すことから、今後も詳細な調査をする予定である。本年度は、2年目に予定される本格調査の開始に向け、分子生物学的手法による実験環境を確立することに主眼を置き、本補助金により、大型機器類や消耗品類の購入を行い、おおむね目的は達成された。マイクロサテライトマーカーの開発等、分子生物学的手法を生態学に応用する分野は、近年目覚ましく技術革新が進んでおり、多くの生物種での具体的な実証事例が数多く報告されている。本年度は、これらの報告をレビューし、本調査対象種の特性と比較することで、より確実性の高い開発方法についての検討を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は繁殖期が終了した後の交付申請であり、予備的調査としてはおおむね当初の予定通り進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は繁殖期を中心に本格的なサンプル収集に全力をあげ、実質1年半の本事業終了後にも多くの研究成果が出せるよう研究本体の基盤構築に力を入れる予定である。
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Research Products
(2 results)