2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23880002
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
宮崎 雅雄 岩手大学, 農学部, 准教授 (20392144)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | 嗅覚 / フェロモン / ネコ / ガスクロマトグラフ |
Research Abstract |
本研究では、ネコが嗅覚器でフェロモンを受容してから本能行動を発動するまでの分子神経メカニズムを解明を目指している。ネコは、同種の尿を嗅ぐと「フレーメン」と呼ばれる、頭を持ち上げ口を半開きにして恍惚とした表情を提示する。フレーメンが単純で再現性の高い本能行動であり、ネコの脳が齧歯類より高次で霊長類ほど複雑になっていない点に着目し、フレーメンを行動レベルから分子レベルまで研究して、高次な動物の本能行動の発動機序解明を目指している。今年度は、昨年に引き続きフレーメンフェロモンの精製とフレーメン受容メカニズムについて研究した。6頭のネコの尿を混合した試料をガラスバイアルにいれ、40℃で加温しながら窒素ガス(50ml/min)で尿の揮発成分を捕集管に導き、さらにその先にポリバックを取り付けて捕集管にトラップされなかった揮発成分を全量回収した。ポリバックに対してネコがフレーメンを示さないことが確認できたので、フレーメンフェロモンは捕集管に捕集されていることが確認できたので、捕集管に濃縮された成分を加熱脱却装置を備えたガスクロマトグラフで分画しながらフレーメンフェロモンの最終精製に取り組んでいる。フレーメン受容メカニズムについては、ネコの尿を嗅がせながら無麻酔下で脳波解析や近赤外光脳機能解析が実施可能か、その分析手法の確立を目指した。本年度は、ネコの頭部に電極やプローブを装着して解析する技術の確立に成功したので、まず嗅球の機能変化についてリアルタイム分析を行っている。今後はフレーメンの有無で脳波や嗅球の活動変化に差が生じるか詳細に解析する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)
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[Presentation] The chemosensory system for flehmen response in the domestic cat
Author(s)
Miyazaki, M., Hojo, W., Nishimura, T., Miyazaki, T., Laine, R., Suzuki A., and Yamashita, T.
Organizer
The International Symposium on Olfaction and Taste (ISOT) 12
Place of Presentation
Stockholm Waterfront (Stockholm)